はじめに
現在完了形には経験、完了、継続の用法があります。今日はその中でも経験について解説します。
現在完了形の基本(復習)
- 基本形: have/has + 過去分詞
- 例: I have been to Australia three times. (私はオーストラリアに3回行ったことがあります)
経験を表すフレーズ
生徒: 先生、現在完了形には経験、完了、継続の3つの使い方がと思いますが、経験かどうかを見分けるポイントはありますか?
先生: そうだね、現在完了形の使い方は文脈や使っているフレーズによって決まるんだ。
経験には経験を表すフレーズが一緒に使われるんだよ。
生徒: なるほど、経験を表す表現ってどんなものですか?
先生: 日本語で言うと「〇〇回」とか「今までに」とか「一度も〜ない」といった表現だね。
生徒: なるほど。「ever」や「never」のことですね。これらのフレーズは経験の用法で使われるってことですか?
先生: 正解!
そのほかにもよく出る表現があるので説明するね。
〇〇 times
意味:〇〇回という意味
例: I have been to Australia three times. (私はオーストラリアに3回行ったことがあります)
in my life
意味:人生での経験を強調する。
例: I have never seen such a beautiful sunset in my life. (私は人生でこんなに美しい夕日を見たことがありません)
so far
意味:これまでのところ
例: This is the best book I have read so far. (これは今まで読んだ中で最高の本です)
ever
意味:今までに
例: Have you ever climbed a mountain? (あなたは今までに山に登ったことがありますか?)
never
意味:一度も…ない
例: I have never been so surprised. (私はこれほど驚いたことがありません)
練習問題
現在完了形の経験の表現についての問題を解いてみよう。
以下の()中の動詞を文章に合うように変形してください。
1. This is the first time I _ (see) snow.
回答: This is the first time I have seen snow.
解説: この文では「これが初めて雪を見ること」という経験を表しています。
現在完了形は、これまでの人生での経験や出来事を示す際に使用されます。
この場合、”have seen” という現在完了形が適切です。
2. He _ (not/travel) outside his country so far.
回答: He has not traveled outside his country so far.
解説: この文は「彼はこれまでに国外に旅行したことがない」という経験の欠如を表しています。
否定形の現在完了形 “has not traveled” を使用して、彼の人生においてこれまでに行われていない経験を示します。
3. Have they _ (ever/try) Japanese food?
回答: Have they ever tried Japanese food?
解説: この質問は、「彼らは今までに日本食を試したことがあるか」という経験を尋ねています。
“ever” は、現在完了形で使用されると、人生でいつかの時点での経験を尋ねる際に役立ちます。
“Have they ever tried” という現在完了形が正しい使い方です。
まとめ
現在完了形とこれらのフレーズを組み合わせることで、過去の経験をより明確に、かつ興味深く表現することができます。
これらのフレーズは、英会話で経験を共有する際に特に役立ちます。