英語の名詞には、book のように一冊、二冊と数えられるものと、water のようにそのまま一つ、二つとは数えないものがあります。この違いによって、a や an を付けられるか、複数形にできるか、many と much のどちらを使うかが決まります。日本語ではどちらも助数詞を添えて数えるため見分けにくいのですが、「決まった形の一個として区切れるか」を考えると整理できます。
基本ルール
数えられる名詞には単数形と複数形がある
一つずつ区切って数えられる名詞を、可算名詞または数えられる名詞といいます。book、chair、student、apple などです。一つなら a book や one book、二つ以上なら two books のように複数形を使います。単数形を単独で I bought book. とすることは通常できず、a、the、my など、範囲を決める語が必要です。
数えられない名詞はそのままでは複数にしない
一定の形に区切らず、物質、材料、情報、まとまりなどとして扱う名詞を、不可算名詞または数えられない名詞といいます。water、milk、rice、information、homework、music などです。これらには通常 a/an を直接付けず、複数の -s も付けません。量をぼんやり示すなら some water や much information のように表します。
容器や単位を数える
不可算名詞も、容器や単位を表す語を使えば量を数えられます。a glass of water は「コップ一杯の水」、two bottles of milk は「牛乳二本」、three pieces of information は「三つの情報」です。複数になるのは中心の物質名ではなく、glass → glasses、bottle → bottles、piece → pieces の部分です。
作り方・使い方
一個の形を思い浮かべる
まず、名詞が同じ種類の一個として区切れるか考えます。本や椅子は輪郭があり、一冊、二冊、一脚、二脚と数えられるので可算名詞です。水や砂糖は量を分けても同じ物質のままで、どこから一個とするか決まっていないため不可算名詞です。情報や宿題のように形のない内容も、英語ではまとまりとして不可算扱いになります。
冠詞と複数形を確認する
可算名詞の単数なら a/an を使えるか、the や所有格があるかを確認します。複数なら語尾を複数形にします。不可算名詞なら a/an と複数の -s をいったん外して考えます。an information や informations ではなく、some information とします。homework も homeworks ではなく some homework です。
数を言いたいときは単位を選ぶ
「水を二つ」と言いたいとき、実際に数えているものを考えます。コップなら two glasses of water、ボトルなら two bottles of water です。紙は材料としてなら paper、一枚ずつなら a sheet of paper や two sheets of paper と表せます。パンは a piece of bread、助言は a piece of advice が基本です。
意味によって扱いが変わる語もある
同じつづりでも、意味によって数え方が変わることがあります。glass は材料の「ガラス」なら不可算ですが、飲み物を入れる「コップ」なら a glass と数えられます。chicken も動物の「ニワトリ」なら数えられ、食べ物の「鶏肉」なら通常は不可算です。最初からすべての例外を覚えるより、文の意味を確認する習慣を付けましょう。
例文
There are four chairs in this room.(この部屋には椅子が四脚あります。)chair は数えられ、四脚なので複数形です。
I bought an apple at the store.(私は店でリンゴを一個買いました。)一個のリンゴなので an と単数形を使います。
We need some rice for dinner.(夕食に米がいくらか必要です。)rice は粒が多くても、食材としてまとまりで扱います。
Please give me a glass of water.(水を一杯ください。)数えているのは glass で、water はそのままです。
She gave me two pieces of advice.(彼女は私に二つ助言をくれました。)advice に複数の -s は付けません。
I have a lot of homework today.(私は今日、宿題がたくさんあります。)homework は不可算名詞です。
There are three chickens in the yard.(庭にニワトリが三羽います。)ここでは動物を一羽ずつ数えているので可算です。
よくある間違い
不可算名詞にa/anを直接付ける
誤りは I need an information about the club.、訂正は I need some information about the club.(その部について情報が必要です。)です。information は不可算なので an を付けません。一件と数えるなら a piece of information とします。
不可算名詞を複数形にする
誤りは She gave me many advices.、訂正は She gave me a lot of advice.(彼女は私にたくさん助言をくれました。)です。個数を強調するなら many pieces of advice とします。advice 自体を advices にはしません。
可算名詞の単数を何も付けずに使う
I bought notebook yesterday. は文法的に不十分です。一冊なら I bought a notebook yesterday.(私は昨日ノートを一冊買いました。)、複数なら I bought notebooks yesterday. とします。後者も文法上可能ですが、冊数を伝えたいなら two notebooks のように数を入れる方が意図に合います。
日本語の「一つ」をそのまま当てはめる
two waters は、普通に水の量を説明する文では不自然です。two bottles of water のように容器を明示します。ただし、店で「水を二つ」が「ボトル入りの水を二本」という意味だと共有されていれば、会話で two waters が使われることもあります。基本学習では、何を数えるかを明確にした表現を選びましょう。
確認問題
名詞の種類を考え、自然で文法的な文に直してください。
- I need an information about the event.
There are three milk in the refrigerator.を、「冷蔵庫にボトル入りの牛乳が3本あります」という意味になるように直してください。容器にはbottleを使います。- She bought two chair for her room.
解答
不可算名詞には量や容器を、可算名詞には正しい複数形を使います。
I need some information about the event.informationは不可算なのでanを使いません。There are three bottles of milk in the refrigerator.三本の容器を数え、milkはそのままにします。She bought two chairs for her room.chairは可算で二脚なので複数形にします。
まとめ
一つずつ区切れる可算名詞には単数形と複数形があり、単数には a/an を使えます。物質や情報などをまとまりで扱う不可算名詞は、通常 a/an を直接付けず、複数形にもしません。量を数えるときは a glass of water や two pieces of information のように、容器や単位を数えます。迷ったら「一個の形が決まるか」「何を実際に数えているか」を考え、辞書の可算・不可算の表示も確かめましょう。
