I my meなど人称代名詞の格変化

英語では、同じ「私」や「彼」を表す語でも、文の中で担当する役割によって形を変えます。自分が動作をするなら I、自分の物を示すなら my、動作の相手になるなら me です。日本語では助詞の「は・が」「の」「を・に」が役割を示しますが、英語では代名詞そのものの形が手がかりになります。ここでは主格・所有格・目的格の三つに絞り、文中の位置から正しい形を選ぶ方法を学びます。

目次

基本ルール

主格は文の主語になる

動作をする人や、状態にある人を表す主語には主格を使います。形は I(私は)、we(私たちは)、you(あなたは・あなたたちは)、he(彼は)、she(彼女は)、it(それは)、they(彼ら・彼女ら・それらは)です。I play tennis. では、テニスをする人が主語なので I です。

所有格は名詞の前で「だれの」を示す

所有格は my、our、your、his、her、its、their です。直後の名詞と組にして、my bag(私のかばん)、her desk(彼女の机)、their school(彼らの学校)のように使います。所有格だけを主語や目的語にはしません。後ろに名詞を置かず「私のもの」と言う mine などは所有代名詞で、別の形です。

目的格は動詞や前置詞の後ろに置く

動作を受ける相手や対象には目的格を使います。形は me、us、you、him、her、it、them です。She knows me. では「彼女が知っている相手」が私なので me です。for him、with her、to them のように、前置詞の後ろにも目的格を置きます。

作り方・使い方

動詞の前で「だれが」を探す

まず文の中心となる動詞を見つけ、「だれがその動作をするか」を考えます。その位置には主格を置きます。「私は英語を勉強します」は I study English.、「彼らは早く起きます」は They get up early. です。I は文の途中でも常に大文字で書きます。人の名前と並べる場合も Ken and I play soccer. のように、主語なら I です。

名詞の直前なら所有格を考える

代名詞の直後に物や人を表す名詞があり、「だれの〜」という関係なら所有格です。She is my sister. では my が sister を説明します。His bike is new. では his が bike の持ち主を示します。所有格と名詞は一まとまりとして、文の主語にも目的語にもなれます。

動詞・前置詞の後ろで「だれを・だれに」を探す

動詞の後ろで、動作の相手を表すなら目的格です。Our teacher showed us a map. は「先生が私たちに地図を見せました」で、見せてもらう相手が us です。前置詞の後ろも同じで、This letter is from her. は「この手紙は彼女からです」となります。from she にはしません。

同じ形の語にも役割がある

you は主格と目的格が同じで、単数と複数も同じです。You know me. の最初の You は主格、I know you. の you は目的格です。it も主格と目的格が同じです。形が同じでも、動詞との位置関係から役割を説明できるようにしましょう。her は所有格と目的格が同じ形ですが、her book なら所有格、I saw her. なら目的格です。

例文

She knows me, and I know her.(彼女は私を知っていて、私は彼女を知っています。)She と I は主格、me と her は目的格です。

Our teacher showed us a map.(先生は私たちに地図を見せました。)Our は teacher を説明し、us は見せてもらう相手です。

He plays basketball with them.(彼は彼らとバスケットボールをします。)主語は He、前置詞 with の後ろは them です。

The dog moved its tail.(その犬はしっぽを動かしました。)動物の持ち物を表す所有格 its を使っています。it's は it is の短縮形なので別物です。

My friends helped me after school.(友達が放課後、私を手伝ってくれました。)My は所有格、me は目的格です。

Ken and I are in the same class.(ケンと私は同じクラスです。)二人が主語なので me ではなく I を使います。

よくある間違い

主語の位置に目的格を置く

誤りは Me play tennis after school.、訂正は I play tennis after school.(私は放課後テニスをします。)です。動作をする主語の位置には主格が必要です。Me は動詞や前置詞の後ろで使う目的格です。

動詞の後ろに主格を置く

誤りは Mr. Sato teaches we English.、訂正は Mr. Sato teaches us English.(佐藤先生は私たちに英語を教えます。)です。教わる相手は動詞 teaches の目的語なので us を使います。

所有格だけで「〜のもの」を表す

This bag is my. は文法的に誤りです。my の後ろには名詞が必要なので、This is my bag.(これは私のかばんです。)とするか、所有代名詞を使って This bag is mine.(このかばんは私のものです。)とします。後者の mine はこの記事の三分類から一歩進んだ形です。

前置詞の後ろに主格を置く

誤りは Please come with she.、訂正は Please come with her.(彼女と一緒に来てください。)です。前置詞 with の後ろには目的格が必要です。なお、her は形だけでは所有格とも読めますが、この文では後ろに名詞がなく、前置詞の目的語なので目的格です。

確認問題

括弧から、文中の役割に合う形を選んでください。

  1. (I / My / Me) have a new bicycle.
  2. Our coach spoke to (we / our / us) after the game.
  3. (She / Her) brother helped (I / me) with my homework.

解答

動詞、名詞、前置詞との位置関係を確認します。

  1. I have a new bicycle. 動作をする主語なので主格 I です。
  2. Our coach spoke to us after the game. 前置詞 to の後ろなので目的格 us です。
  3. Her brother helped me with my homework. brother の前は所有格 Her、helped の対象は目的格 me です。

まとめ

人称代名詞は、文の主語なら主格、名詞の前で「だれの」を示すなら所有格、動詞や前置詞の後ろで相手・対象を示すなら目的格を使います。I / my / me、he / his / him、she / her / her のように三つを横に並べて覚えましょう。迷ったときは日本語訳だけで決めず、動詞を中心に「だれが」「だれの何」「だれを・だれに」の役割を確認すると正しい形を選べます。

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