this that these thoseを使い分ける

目の前の物を英語で指すときは、距離と数の二つを考えます。近くの一つなら this、遠くの一つなら that、近くの複数なら these、遠くの複数なら those です。日本語の「これ・それ・あれ」と完全に一対一ではないため、訳だけで覚えると迷うことがあります。「近いか遠いか」「一つか複数か」の表を頭に置き、名詞や動詞の形までそろえましょう。

目次

基本ルール

近い単数はthis、遠い単数はthat

this は話し手の近くにある一人・一つを指し、that は離れた一人・一つを指します。this book は「この本」、that building は「あの建物」です。名詞の代わりに単独でも使え、This is my book.、That is our school. といえます。どちらも単数なので、be動詞は is が基本です。

近い複数はthese、遠い複数はthose

these は this の複数、those は that の複数です。these pencils は「これらの鉛筆」、those mountains は「あれらの山」です。複数名詞を続け、単独で主語にするときは These are ...、Those are ... のように are を使います。

名詞の前でも単独でも使える

This camera is new. の this は名詞 camera を直接示しています。This is a new camera. では this が単独で「これ」を表します。同じように、Those students are my friends. と Those are my friends. の両方が作れます。名詞の前なら名詞の単数・複数を合わせ、単独なら後ろの動詞を合わせます。

作り方・使い方

第一に数を確認する

指すものが一つなら this/that、二つ以上なら these/those に分けます。名詞の語尾が手がかりになります。shoe 一足の片方を一つ指すなら this shoe、左右の靴や複数の靴を指すなら these shoes です。this shoes のように単数の指示語と複数名詞を組み合わせません。

第二に距離を確認する

話し手の手元やすぐ近くなら this/these、離れた場所なら that/those を選びます。距離は物理的な長さだけでなく、会話で何に注目しているかにも左右されます。電話で自分を名乗る This is Aya. のように、目に見える物を指していない用法もあります。まずは教室や部屋の物を実際に指し、近い・遠いを体で覚えるとよいでしょう。

名詞とbe動詞をそろえる

単数なら This is ...、That is ...、複数なら These are ...、Those are ... です。疑問文も Is this your pen? と Are these your pens? のように変わります。答えも Yes, it is. または Yes, they are. と数をそろえます。指示語だけを選んで終わらず、名詞・動詞・受ける代名詞まで確認します。

時間や内容を指す使い方

this week は「今週」、that day は話題にしている「あの日」です。また、相手の発言を受けて That is a good idea.(それはよい考えです。)ともいいます。この場合の距離は物理的というより、相手側から出た内容を受ける感覚です。基本の距離と数を身に付けた後、会話の内容を指す用法にも広げましょう。

例文

This is my pencil, and that is yours.(これは私の鉛筆で、あれはあなたのものです。)どちらも一本なので単数形です。

These cookies smell good.(このクッキーはおいしそうな香りがします。)近くにある複数のクッキーを指します。

Those birds are flying over the river.(あの鳥たちは川の上を飛んでいます。)遠くの複数なので those です。

Is this seat free?(この席は空いていますか。)近くの一席を尋ねています。

Are those your shoes by the door?(ドアのそばのあの靴はあなたのものですか。)遠くにある複数の靴なので those と are です。

These are the photos from our trip.(これらは私たちの旅行の写真です。)these を名詞の代わりに単独で使っています。

That was an exciting game.(あれはわくわくする試合でした。)過去の出来事を振り返るため、動詞は was です。

よくある間違い

複数名詞にthisを使う

誤りは This shoes are new.、訂正は These shoes are new.(この靴は新しいです。)です。shoes は複数形なので、近くの複数を示す these を使います。指す物が一つの靴なら This shoe is new. です。

指示語は複数なのにisを使う

誤りは Those is my textbooks.、訂正は Those are my textbooks.(あれらは私の教科書です。)です。those は複数なので are が必要です。名詞を続けるなら Those textbooks are mine. ともいえます。

距離だけを見て数を忘れる

遠くの物だからといって、いつも that ではありません。遠くの木が一本なら that tree、何本もあるなら those trees です。Look at that trees. は文法的に誤りで、Look at those trees.(あの木々を見てください。)に直します。

日本語の「それ」を必ずthatにする

相手の手元に複数の写真があり「それらを見せて」と言うなら Show me those, please. が自然です。日本語では「それ」とまとめて言えても、英語では数を示します。一方、相手の提案全体を受ける That sounds good. は内容を一つのこととして受けるので文法的に自然です。

確認問題

距離と数を考え、正しい指示語とbe動詞を選んでください。

  1. (This / These) books on my desk (is / are) new.
  2. (That / Those) mountain in the distance is Mt. Fuji.
  3. (Is / Are) those your classmates near the gate?

解答

名詞の単数・複数を先に確かめます。

  1. These books on my desk are new. 近くの複数の本なので these と are です。
  2. That mountain in the distance is Mt. Fuji. 遠くの一つの山なので that です。
  3. Are those your classmates near the gate? 遠くにいる複数の人を指すため those と are です。

まとめ

this は近い単数、that は遠い単数、these は近い複数、those は遠い複数を示します。四語は名詞の前でも、名詞の代わりに単独でも使えます。「数を確認して単数・複数の組を選ぶ」「距離を確認して近い・遠いを選ぶ」「名詞とbe動詞をそろえる」の三段階で判断しましょう。実際に身の回りの物を指しながら短文を作ると、訳語だけに頼らず使い分けられます。

  • URLをコピーしました!
目次