助動詞canと動詞の原形

can は「〜できる」と能力を伝えたり、「〜することがあり得る」と可能性を示したりするときに使う助動詞です。意味は覚えていても、Ken can plays のように後ろの動詞へ s を付けたり、疑問文で do を足したりしやすいところです。この記事では、can + 動詞の原形 という中心ルールから、肯定文、否定文、疑問文、短い答えまでを順に整理します。

目次

基本ルール

can の基本形は、主語 + can + 動詞の原形 です。I can swim. は「私は泳げます」、Birds can fly. は「鳥は飛ぶことができます」です。can の後ろには、辞書で最初に示される形である動詞の原形を置きます。主語が誰であっても、この原則は変わりません。

特に大切なのは、主語が he、she、Ken などの三人称単数でも、後ろの動詞に s を付けないことです。現在形だけなら Ken plays the guitar. ですが、can が入ると Ken can play the guitar. になります。can 自体も主語に合わせて変化せず、cans にはしません。

can は能力だけでなく、状況から見た可能性にも使えます。We can see the sea from our classroom. は「私たちは教室から海を見ることができます」で、見る技能よりも、教室の位置によって海が見えることを表しています。また、親しい場面では Can I use this chair? のように許可を求めることもできます。まず共通の形を覚え、具体的な意味は文脈から判断します。

can は助動詞なので、すぐ後ろに別の助動詞や to を置いて普通の肯定文を作ることはできません。「走ることができる」は can run であり、can to run ではありません。能力を表す基本問題では、「主語を決める」「canを置く」「動詞を原形にする」の三段階で形を確認すると安定します。

作り方・使い方

肯定文を作るときは、日本語の「できる」に当たる動作を一つ選びます。「妹はカレーを作れます」なら、主語は My sister、助動詞は can、動詞の原形は cook です。したがって My sister can cook curry. となります。主語が単数でも cooks にはしません。

否定文は can の後ろに not を置き、主語 + cannot + 動詞の原形 とします。cannot は一語で書き、会話的な短縮形は can't です。I cannot lift this box. は「私はこの箱を持ち上げられません」です。do not を加える必要はなく、I don't can lift とはしません。

疑問文は can を主語の前へ出し、Can + 主語 + 動詞の原形 ...? の語順にします。Can your sister cook curry? は「あなたのお姉さんはカレーを作れますか」です。答えは Yes, she can. または No, she can't. のように、質問の can を使って短く答えられます。

疑問詞を使う場合も、疑問詞の後ろは同じ疑問文の語順です。What can you make? は「あなたは何を作れますか」、Where can we buy tickets? は「私たちはどこで切符を買えますか」です。what や where の直後に can、次に主語、最後に動詞の原形が続くと捉えます。

文を見直すときは、第一に can の直後が原形か、第二に否定文で not の位置が正しいか、第三に疑問文で can が主語より前かを確認します。意味だけでなくこの三点を声に出して確かめると、現在形の s や do のルールとの混同を防げます。

例文

We can see the sea from our classroom. は「私たちは教室から海を見ることができます」です。主語が複数でも形は can see のままです。教室から海が見えるという、状況上の可能性を表しています。

Riku can run five kilometers. は「リクは5キロメートル走れます」です。主語が三人称単数の Riku でも、run に s は付きません。走る能力を伝える肯定文です。

My grandmother cannot use this app. は「祖母はこのアプリを使えません」です。否定を表す not は can と結び付き、後ろの use は原形です。短縮すると My grandmother can't use this app. になります。

Can your sister cook curry? は「あなたのお姉さんはカレーを作れますか」です。can を文頭へ移し、主語 your sister の後ろに原形 cook を置いています。肯定の短い答えは Yes, she can. です。

How many languages can Mr. Ito speak? は「伊藤先生はいくつの言語を話せますか」です。疑問詞のまとまり How many languages の後ろも、can + 主語 + 原形 の順になります。speaks にしない点を確認しましょう。

よくある間違い

誤りの Ken can plays the guitar. は、現在形の三人称単数の規則を can の後ろにも使っています。正しくは Ken can play the guitar. です。Ken plays と Ken can play を対にすると、助動詞があると原形へ戻ることが見えます。

誤りの She can to speak English. は、can と動詞の間に不要な to が入っています。正しくは She can speak English. です。can の直後へそのまま原形を置きます。

誤りの Do you can swim? は、一般動詞の疑問文を作る do を足しています。正しくは Can you swim? です。can 自身を主語の前へ移せるため、do は使いません。

You cannot open the window. は文法的に正しい文ですが、文脈によっては「能力的に開けられない」だけでなく「開けてはいけない」に近く聞こえることがあります。単なる能力を明確にするなら状況を補い、You cannot open the window because it is stuck. とすれば「窓が固くて開けられない」と分かります。文法上の誤りと、文脈による意味の幅を区別しましょう。

確認問題

  1. 「ユミは上手にピアノを弾けます」を、can と play を使って英文にしてください。
  2. Tom can speaks French. の誤りを直し、なぜその形になるか説明してください。
  3. 「あなたのお兄さんは自転車を修理できますか」と、その肯定の短い答えを英語にしてください。

解答

  1. Yumi can play the piano well. です。三人称単数の主語でも、can の後ろには原形 play を置きます。
  2. Tom can speak French. です。助動詞 can の直後なので、三人称単数形 speaks ではなく原形 speak を使います。
  3. Can your brother fix a bicycle? と Yes, he can. です。疑問文では can を主語より前へ置き、動詞は原形にします。

まとめ

can を使う文の中心は、主語にかかわらず can + 動詞の原形 とすることです。肯定文は 主語 + can + 原形、否定文は cannot または can't、疑問文は Can + 主語 + 原形 ...? です。三人称単数の s、不定詞の to、疑問文の do を持ち込まないようにします。能力、状況上の可能性、許可など意味に幅はありますが、形のルールは共通です。練習では一つの肯定文を否定文と疑問文に変え、三つとも動詞が原形か確かめましょう。

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