to + 動詞の原形 は、「〜するために」と動作の目的を説明したり、「〜して」と感情の理由を説明したりできます。この働きをto不定詞の副詞的用法と呼びます。I went to the library to study. では行った目的、I was happy to hear the news. ではうれしかった理由を示します。この記事では、この二つの代表的な意味を、何を説明しているかに注目して見分けます。
基本ルール
副詞的用法の基本形も to + 動詞の原形 です。副詞が動詞や形容詞を詳しく説明するように、to不定詞のまとまりが「なぜその動作をしたのか」「なぜその気持ちになったのか」を補います。形だけでなく、文中でどの語を説明しているかを見ることが重要です。
代表的な一つ目は、動作の目的を表す「〜するために」です。I got up early to catch the first bus. は「私は始発バスに乗るために早起きしました」です。to catch the first bus が、なぜ早起きしたのかという目的を説明しています。
目的を表すto不定詞では、主文の動作を行う人と、to不定詞の動作を行う人が基本的に同じです。上の文では、早起きしたのも始発バスに乗るのも I です。Mai went to the library to study English. でも、図書館へ行った人と勉強する人はどちらもマイです。
代表的な二つ目は、感情の理由を表す「〜して」です。Tom was happy to hear the news. は「トムはその知らせを聞いてうれしかったです」です。to hear the news が、なぜ happy だったのかを説明します。glad、sad、surprised など感情を表す語とともに使われます。
同じ to + 原形 でも、名詞的用法や形容詞的用法とは役割が違います。I want to read. の to read は「読むこと」という目的語、a book to read は名詞 book の説明です。I went to the library to read. なら、行った目的を説明する副詞的用法です。
作り方・使い方
目的の文を作るときは、まず実際に行った動作を主文にします。「図書館へ行った」なら Mai went to the library です。次に「英語を勉強するために」という目的を to study English にし、後ろへ加えます。完成形は Mai went to the library to study English. です。
「何のために」と質問して答えになる部分が、目的のto不定詞です。We use this knife to cut bread. は「私たちはパンを切るためにこのナイフを使います」です。「何のために使うか」への答えが to cut bread なので、目的を表しています。
感情の理由では、まず主語と感情を述べます。「私はうれしかった」は I was glad です。次に原因となった出来事を to + 原形 で続け、I was glad to meet your family. とすれば「私はあなたの家族に会えてうれしかったです」となります。
否定の目的を表したい場合、初級では in order not to + 原形 を使うと意味が明確です。I left early in order not to miss the bus. は「バスに乗り遅れないために早く出ました」です。ただし基本の練習では、まず肯定の to + 原形 で目的を作れるようにしましょう。
見分ける手順は、to不定詞を「〜するために」と訳して主文の動作の目的になるかを確認し、ならなければ「〜して」と感情の理由になるかを見ることです。どちらでもない場合は、名詞的用法や形容詞的用法の可能性を考えます。訳だけでなく説明先を特定します。
例文
I got up early to catch the first bus. は「私は始発バスに乗るために早起きしました」です。to catch が got up early の目的を説明し、早起きした人とバスに乗る人は同じです。
Mai went to the library to study English. は「マイは英語を勉強するために図書館へ行きました」です。to study English が、図書館へ行った目的です。
Tom was happy to hear the news. は「トムはその知らせを聞いてうれしかったです」です。to hear the news が、感情を表す形容詞 happy の理由を説明しています。
We were surprised to see snow in April. は「私たちは4月に雪を見て驚きました」です。雪を見たことが驚きの理由なので、「〜して」と訳す副詞的用法です。
My father went to the store to buy some milk. は「父は牛乳を買うために店へ行きました」です。店へ行った目的を to buy some milk が示しています。
よくある間違い
誤りの Mai went to the library for study English. は、目的を表すために for の直後へ動詞の原形を置いています。正しくは Mai went to the library to study English. です。動作の目的は基本的に to + 原形 で表します。
誤りの I came here to helped you. は、to の後ろに過去形を置いています。正しくは I came here to help you. です。主文が過去形でも、to不定詞の動詞は原形にします。
誤りの She was glad seeing her friend. は、今回学ぶ感情の理由の基本形としては She was glad to see her friend. とします。-ing 形を使う別の構造もありますが、中学文法のこの範囲では glad to + 原形 を一まとまりで覚えると安全です。
I went to the park to play tennis. の to play tennis は「テニスをするために」で、行った目的です。一方、I want to play tennis. は「テニスをしたい」で、want の目的語に当たる名詞的用法です。二つとも文法的に正しく、形が同じでも役割が異なります。
確認問題
- 「私は写真を撮るためにその公園へ行きました」を、目的を表すto不定詞で英文にしてください。
Ken got up early for catch the train.を正しい英文に直してください。Yui was glad to receive your letter.のto不定詞は、目的と感情の理由のどちらを表すか答えてください。
解答
I went to the park to take pictures.です。to take picturesが公園へ行った目的を表します。Ken got up early to catch the train.です。動作の目的はto + 動詞の原形で表します。- 感情の理由です。
to receive your letterは、ユイがなぜうれしかったのかを説明しています。
まとめ
副詞的用法のto不定詞は、to + 動詞の原形 で動詞や形容詞などを詳しく説明します。代表的な意味は、動作の目的を表す「〜するために」と、感情の理由を表す「〜して」です。to catch the bus が早起きの目的を表すのか、to hear the news がうれしい理由を表すのかを、説明される語から判断します。主文が過去でもto不定詞の動詞は原形です。同じ形の名詞的用法や形容詞的用法と区別するには、「何のために」「なぜその気持ちか」という質問を使いましょう。
