want、tell、ask は、どれも後ろに「人」と to 不定詞を続けられます。しかし、希望、指示、依頼という意味の違いを知らないと、同じ形だから同じ場面で使えると誤解しがちです。さらに、人を表す語を置く位置や、to をどこに入れるかも間違いやすい点です。この記事では、三つの動詞に共通する語順を一つの型として覚え、場面に合う動詞を選ぶ方法を中学生向けに説明します。
基本ルール
共通する形は「動詞+人+to+動詞の原形」です。最初の動詞が want、tell、ask のどれかで、その直後に動作をしてほしい人を置きます。その後ろの to 不定詞が、その人にしてほしい動作を示します。たとえば I want you to wait. では、you が待つ人、to wait がしてほしい動作です。
want + 人 + to + 動詞の原形 は「人に〜してほしい」という希望を表します。I want to help. なら「私は手伝いたい」で、手伝うのは主語の I です。一方、I want Ken to help. なら「私はケンに手伝ってほしい」で、手伝うのは Ken です。人を入れるかどうかで、後ろの動作をする人が変わります。
tell + 人 + to + 動詞の原形 は「人に〜するように言う」と、指示や伝達を表します。Our coach told us to run. は「コーチは私たちに走るように言いました」です。tell の直後には、me、him、her、us、them のような目的格を置きます。tell to us のように、人の前へ to は置きません。
ask + 人 + to + 動詞の原形 は「人に〜するように頼む」です。Mika asked me to close the door. は、ミカが私にドアを閉めてほしいと頼んだことを表します。tell は指示の響きがあり、ask は相手に依頼する響きがあります。日本語ではどちらも「言う」と訳せる場合がありますが、英語では場面に応じて選びます。
「〜しないように」と言うときは、not を to の直前へ置きます。Dad told me not to touch the pan. は「父は私にその鍋に触らないように言いました」です。to not touch も見かけることはありますが、中学英語の基本としては not to touch の順を身につけると安定します。
作り方・使い方
文を作るときは、まず最初の動詞が表す意図を決めます。自分の希望なら want、相手への指示なら tell、相手への依頼なら ask です。次に「誰に」を目的格で置き、最後に「何をしてほしいか」を to + 動詞の原形 で続けます。「私は妹に部屋を掃除してほしい」なら、希望なので want、人は my sister、動作は to clean her room と分けます。
人称代名詞は形の変化に注意します。「私は彼に来てほしい」は I want him to come. であり、he ではありません。「先生は私たちに座るように言った」は The teacher told us to sit down. です。日本語の「彼が」「私たちが」に引かれず、最初の動詞の後ろに置く人は目的格にします。
時制は最初の動詞で示します。現在の希望なら want、過去の依頼なら asked、過去の指示なら told とします。to の後ろは時制に合わせて過去形にせず、動詞の原形です。She asked me to came early. ではなく、She asked me to come early. とします。
見直しでは、四つの箱を順に確認します。「最初の動詞」「動作をする人」「to」「動詞の原形」です。その後、意味が希望・指示・依頼のどれかを確かめます。語順が正しくても、丁寧に頼む場面で tell を使うと意図とずれることがあるため、形と意味の両方を見るのが大切です。
例文
I want you to join our team. は「私はあなたに私たちのチームへ加わってほしいです」です。you が参加する人で、to join がその人に望む動作です。I want to join our team. にすると、参加したい人は主語の私になります。
Aya asked her brother to open the window. は「アヤは弟に窓を開けるよう頼みました」です。依頼なので asked を使い、頼まれた人 her brother の後ろに to open を置いています。
The librarian told the students to be quiet. は「図書館員は生徒たちに静かにするよう言いました」です。the students が指示を受ける人で、be は to の後ろなので原形です。
My mother asked me not to use my phone at dinner. は「母は私に夕食中は携帯電話を使わないよう頼みました」です。否定するのは依頼そのものではなく、後ろの動作 use なので、not to use とします。
よくある間違い
My teacher told to me read this book. は語順が崩れています。正しくは My teacher told me to read this book. です。tell の直後に人を表す me を置き、その後ろに to read を続けます。人の前に to を置かないこと、動作の前には to が必要なことを分けて確認しましょう。
I want he to help me. も誤りです。正しくは I want him to help me. です。最初の want の目的語になる人には、主格の he ではなく目的格の him を使います。後半の me も help の対象なので目的格です。
She asked us to waited outside. は to の後ろを過去形にした誤りです。正しくは She asked us to wait outside. です。過去は asked がすでに示しているため、to の後ろは原形 wait にします。
確認問題
日本語の意味に合うように、かっこ内の語を正しい形と語順にしてください。
- 私はユウタに早く来てほしいです。
I (Yuta / want / come / to) early. - 先生は私たちに廊下を走らないよう言いました。
The teacher (us / not / told / run / to) in the hall. - ケンは私にこの箱を運ぶよう頼みました。
Ken (carry / asked / me / to) this box.
解答
最初の動詞、人、to、動詞の原形という四つの箱を順に確認します。
I want Yuta to come early.希望を表すwantの後ろに人Yuta、続いてto comeを置きます。The teacher told us not to run in the hall.指示にはtoldを使い、禁止する動作はnot to runとします。Ken asked me to carry this box.依頼なのでasked、頼まれた人は目的格me、動作はto carryです。
まとめ
want、tell、ask の共通の語順は「動詞+人+to+動詞の原形」です。want は希望、tell は指示、ask は依頼を表します。人称代名詞は目的格を使い、過去の文でも to の後ろは原形にします。まず意味に合う最初の動詞を選び、四つの箱を順に並べれば、誰に何をしてほしいのかが明確に伝わります。
