「〜すること」は、英語では to study のようなto不定詞でも、studying のような動名詞でも表せます。ところが、動詞の後ろでは好きな方を自由に選べるわけではありません。want の後ろはto不定詞、enjoy の後ろは動名詞というように、前の動詞が後ろの形を決めることがあります。この記事では、三つのグループへ整理し、迷ったときに安全に選ぶ手順を説明します。
基本ルール
to不定詞は「to+動詞の原形」、動名詞は「動詞の -ing 形」です。どちらも文中で「〜すること」に近い意味を表せます。To read books is useful. と Reading books is useful. は、どちらも「本を読むことは役立ちます」という内容を表せます。しかし、目的語として動詞の直後に置くときは、前の動詞との組み合わせに注意が必要です。
want、hope、decide などは、この意味ではto不定詞を目的語に取ります。I want to study English.、We decided to leave early. のように使います。want studying や decide leaving とはしません。これらは希望や決定など、これから実現したい動作と結び付きやすい動詞ですが、それだけを万能な判断規則にはせず、型として覚えます。
enjoy、finish、practice などは動名詞を目的語に取ります。She enjoys singing.、They finished cleaning the room. のように使います。enjoy to sing や finish to clean は、この意味では標準的な形ではありません。実際の活動や経験を目的語にする動詞と一緒に覚えると定着しやすくなります。
like、love、start、begin など、to不定詞と動名詞の両方を取れる動詞もあります。I like to read. と I like reading. はどちらも文法的で、初級ではどちらも「読むことが好き」と理解できます。文脈によって響きに違いが出る場合はありますが、まずは両方が使える動詞として整理しましょう。
一部の動詞は両方の形を取っても意味が変わるため、「toは未来、動名詞は過去」といった一つの説明ですべてを決めることはできません。中学段階では、よく使う動詞を「toだけ」「動名詞だけ」「両方」の三列に分け、例文ごと覚える方法が正確です。
作り方・使い方
文を作るときは、最初に「〜すること」の前にある動詞を見つけます。「私は英語を勉強したい」なら前の動詞は want なので、to不定詞を選びます。「私は英語を勉強することを楽しむ」なら enjoy なので、動名詞を選びます。日本語の「こと」だけを見て決めないことが重要です。
次に、後ろの動詞を正しい形にします。to不定詞なら to + 原形 なので、過去の文でも decided to walk とします。動名詞ならつづりの規則に従い、make → making、run → running のように変えます。時制は基本的に前の動詞が示します。
単語帳では動詞を単独で覚えず、want to do、decide to do、enjoy doing、finish doing のように後ろの型まで書きます。do の部分を別の動詞に替えれば、want to visit や finish writing など多くの文に応用できます。
見直しの順番は、「前の動詞は何か」「その動詞はどのグループか」「to の後ろは原形か、動名詞のつづりは正しいか」です。知らない動詞を意味の印象だけで決めると例外にぶつかるため、辞書や学習した例文で型を確認する習慣を付けましょう。
例文
Riku decided to walk to school. は「リクは学校まで歩くことに決めました」です。decide はto不定詞を取るため、過去形 decided の後ろにも to walk を置きます。
My sister finished cleaning her room. は「姉は自分の部屋を掃除し終えました」です。finish の目的語には動名詞を使うので、cleaning となります。
We hope to see the festival next year. は「私たちは来年その祭りを見たいと望んでいます」です。hope と to see を一組として捉えます。
Koji practices speaking English every morning. は「コウジは毎朝英語を話す練習をします」です。practice の後ろに動作を目的語として置くため、動名詞 speaking を使います。
My grandmother likes to garden. と My grandmother likes gardening. は、どちらも「祖母は園芸をすることが好きです」という内容で使えます。like は両方の形を取れるグループです。
よくある間違い
We enjoyed to make lunch together. は、enjoy の後ろにto不定詞を置いた誤りです。正しくは We enjoyed making lunch together. です。enjoy + 動名詞 という型なので、make を making にします。
She decided going by bus. は、decide の後ろを動名詞にした誤りです。正しくは She decided to go by bus. です。過去形なのは decided だけで、to不定詞の動詞は原形 go です。
I finished to read the book. を「その本を読み終えた」という意味で使うのは誤りです。正しくは I finished reading the book. です。日本語では「読むこと」と同じように訳せても、英語では finish doing という組み合わせを選びます。
確認問題
かっこ内の動詞をto不定詞または動名詞にして、自然な英文を完成させてください。
I want (visit) Kyoto in spring.We practiced (sing) the new song.Hana likes (read) mystery stories.両方使える形を二つ書いてください。
解答
前の動詞がどのグループに入るかを根拠に選びます。
I want to visit Kyoto in spring.wantはto不定詞を取るのでto visitです。We practiced singing the new song.practiceは動名詞を取るのでsingingです。Hana likes to read mystery stories.またはHana likes reading mystery stories.です。likeは両方を取れます。
まとめ
to不定詞と動名詞はどちらも「〜すること」を表せますが、動詞の目的語になるときは前の動詞が形を決めます。want、hope、decide はto不定詞、enjoy、finish、practice は動名詞、like などは両方を取ります。意味の印象だけで判断せず、「動詞+後ろの型」の例文として覚え、三つのグループで整理しましょう。
