as asを使う原級比較

二つの人や物が「同じくらい重い」「同じくらい速く走る」と言いたいときは、as ... as を使います。間に入るのは比較級ではなく、形容詞や副詞の原級です。さらに、形容詞なら主語の性質、副詞なら動作の様子を比べるため、どの語を選ぶかも大切です。二つ目の as の後ろには比較対象を置き、同じ種類・同じ観点の比較になっているか確かめましょう。

目次

基本ルール

as + 原級 + asで同じ程度を表す

基本形は A is as + 形容詞の原級 + as B、または A + 動詞 + as + 副詞の原級 + as B です。This box is as heavy as that one. は「この箱はあの箱と同じくらい重いです」です。重さの程度が同じだと表しています。

間には比較級や最上級を入れない

as ... as は原級比較と呼ばれ、間には fast、tall、carefully など元の形を置きます。faster、more careful、fastest は使いません。二つの as 自体が同じ程度の比較関係を作るためです。

形容詞は主語の性質を比べる

be動詞や連結動詞の後ろでは形容詞を使います。Yui is as tall as Mei. は二人の身長、This room looks as bright as that one. は二部屋の明るさを比べます。形容詞は主語となる人や物がどのような状態かを説明します。

副詞は動作の様子を比べる

一般動詞を詳しく説明するときは副詞を使います。Mika speaks as clearly as her teacher. では、話すという動作の明瞭さを比べるため clearly を使います。Ken runs as fast as Taro. の fast は副詞として走り方を説明しています。

作り方・使い方

最初に比較する観点を一つ決める

同じ二つの物でも、大きさ、重さ、値段など複数の観点があります。「この箱とあの箱は同じくらい重い」なら観点は重さなので heavy を選びます。This box is as heavy as that one. とし、ほかの性質まで同じだと述べるわけではありません。

性質なら形容詞、動作なら副詞を選ぶ

「リナはユキと同じくらい慎重だ」なら人の性質なので Rina is as careful as Yuki. です。「リナはユキと同じくらい慎重に運転する」なら運転の様子なので Rina drives as carefully as Yuki. と副詞にします。日本語の「同じくらい」だけで品詞を決めません。

二つのasで原級を挟む

語順は、最初の as、形容詞・副詞の原級、二つ目の as、比較対象です。as tall as Ken、as quickly as my sister のように、一まとまりで声に出します。どちらか一方の as を落とすと基本の原級比較になりません。

比較対象を同じ種類にそろえる

My bag is as heavy as yours. では、私のかばんとあなたのかばんを比べます。yours はここで your bag を表します。My bag is as heavy as you. ではかばんと人の体重を比べる意味になってしまうため、意図に合わせて同じ種類の対象を置きます。

同じ程度はすべてが同一という意味ではない

This book is as interesting as that one. は、二冊の面白さが同程度だと述べるだけです。長さ、値段、内容まで同じだとは限りません。また、数学的に完全に同じ数値を保証するというより、話し手が同程度だと評価する日常的な表現にも使えます。

例文

This box is as heavy as that one.(この箱はあの箱と同じくらい重いです。)箱の性質を比べるため形容詞 heavy を使います。

My room is as large as my brother's.(私の部屋は兄の部屋と同じくらい広いです。)my brother's は my brother's room の繰り返しを避けています。

Mika speaks as clearly as her teacher.(ミカは先生と同じくらいはっきり話します。)話し方を比べるため副詞 clearly を使います。

Ken can swim as fast as Taro.(ケンはタロウと同じくらい速く泳げます。)fast は泳ぐ速さを説明する副詞の原級です。

This test was as difficult as the last one.(このテストは前のテストと同じくらい難しかったです。)時制が過去でも、as difficult as の原級は変わりません。

Aya finished the task as carefully as Emi.(アヤはエミと同じくらい注意深く課題を終えました。)動作のしかたを副詞 carefully で比較します。

よくある間違い

asの間に比較級を置く

Ken can swim as faster as Taro. は誤りです。正しくは Ken can swim as fast as Taro.(ケンはタロウと同じくらい速く泳げます。)です。as ... as の間には比較級 faster ではなく原級 fast を置きます。

動作の比較で形容詞を使う

Mika speaks as clear as her teacher. は、標準的な基本形では誤りです。Mika speaks as clearly as her teacher. とします。clearly が動詞 speaks を説明し、話し方を比べます。

二つ目のasを落とす

This bag is as heavy mine. は誤りで、This bag is as heavy as mine.(このかばんは私のものと同じくらい重いです。)が正しい文です。原級の前後に二つの as が必要です。

比較対象を取り違える

My desk is as wide as Ken. は、机の幅とケン本人を比べる意図になり不自然です。「ケンの机と同じくらい」なら My desk is as wide as Ken's. とし、机どうしを同じ観点で比べます。

確認問題

原級、形容詞・副詞、比較対象の三点を確認してください。

  1. This bag is as heavier as mine. を正しい文に直してください。
  2. 「ユキは姉と同じくらい速く走ります」を英語にしてください。
  3. Rina writes as careful as Emi. を正しい副詞の形に直してください。

解答

二つの as の間に、比較する働きに合う原級を置きます。

  1. This bag is as heavy as mine. です。原級比較なので heavier ではなく heavy を使います。
  2. Yuki runs as fast as her sister. です。走る速さを比べる fast は副詞の原級として働きます。
  3. Rina writes as carefully as Emi. です。書き方を説明するため形容詞 careful ではなく副詞 carefully を使います。

まとめ

as + 形容詞・副詞の原級 + as は、二つが同じ程度であることを表します。間に比較級や最上級を置きません。形容詞は人や物の性質、副詞は動作の様子を比べます。二つ目の as の後ろには比較対象を置き、かばんとかばん、机と机のように同じ種類・同じ観点になるようそろえます。まず比較する観点を一つ決め、原級の働きと二つの as を順に確認しましょう。

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