「英語は多くの国で話されています」「教室は生徒たちによって掃除されました」のように、動作を受ける人や物を主語にする文を受け身といいます。受け身の中心は be動詞 + 過去分詞 です。be動詞は主語の数と時制に合わせ、後ろの過去分詞は規則動詞と不規則動詞で形が異なります。能動文から主語を入れ替える手順と、必要なときだけ by + 動作主 を加える方法を学びます。
基本ルール
動作を受ける目的語を受け身の主語にする
能動文 The students cleaned the classroom. では、生徒が動作主、教室が掃除される対象です。受け身では対象を主語にして、The classroom was cleaned by the students. とします。「誰がしたか」より教室や掃除された結果へ焦点を当てられます。
受け身はbe動詞 + 過去分詞で作る
基本形は 主語 + be動詞 + 過去分詞 です。現在なら is / am / are、過去なら was / were を使います。English is spoken、These rooms are used、The window was broken のように、be動詞と過去分詞の両方が必要です。
be動詞は主語の数と時制に合わせる
現在の単数主語には is、複数主語には are を使います。過去なら単数に was、複数に were です。The room is cleaned every day. と The rooms are cleaned every day. を比べると、過去分詞 cleaned は同じで、be動詞だけが主語に合わせて変わります。
過去分詞には規則形と不規則形がある
規則動詞は use → used、paint → painted のように過去形と同じつづりの過去分詞になります。不規則動詞は write → written、make → made、break → broken などです。受け身では動詞の原形や単純過去ではなく、過去分詞を選びます。
作り方・使い方
能動文の目的語を見つける
Emi painted these pictures. なら、動作を受ける目的語は these pictures です。これを受け身の文頭へ移します。目的語がない自動詞は、同じ手順で受け身にできないため、まず動詞が何を対象にしているか確認します。
時制と主語に合うbe動詞を選ぶ
元の文が過去なのでbe動詞も過去にし、複数主語 These pictures に合わせて were を選びます。現在の習慣なら is / are、未来なら will be など、時制の情報はbe動詞側で表します。
中心動詞を過去分詞にする
paint の過去分詞は painted なので、These pictures were painted と続けます。These pictures were paint とはしません。不規則動詞なら三つの形を確認し、The letter was wrote ではなく The letter was written とします。
必要ならby + 動作主を加える
誰が行ったかが重要なら、by + 動作主 を後ろへ加えます。完成文は These pictures were painted by Emi. です。動作主が不明、重要でない、文脈から明らかな場合は by 以下を省き、English is spoken in many countries. のようにするのが自然です。
否定文と疑問文はbe動詞を使って作る
否定文はbe動詞の後ろに not を置き、This room is not used. とします。疑問文はbe動詞を主語の前へ出し、Is this room used? とします。一般動詞の文のように do や did を加えません。
例文
English is spoken in many countries.(英語は多くの国で話されています。)現在の単数主語に is、speak の過去分詞 spoken を使います。
These desks are used by first-year students.(これらの机は一年生によって使われています。)複数主語なのでbe動詞は are です。
The classroom was cleaned by the students.(その教室は生徒たちによって掃除されました。)過去の単数主語なので was cleaned とします。
These pictures were painted by Emi.(これらの絵はエミによって描かれました。)複数主語と過去に合わせて were を選びます。
This book was written in 2005.(この本は2005年に書かれました。)write の過去分詞は不規則形 written です。
The windows were not broken.(その窓は割られませんでした。)be動詞の後ろに not を置いた否定の受け身です。
よくある間違い
be動詞の後ろに原形を置く
These pictures were paint by Emi. は誤りです。正しくは These pictures were painted by Emi.(これらの絵はエミによって描かれました。)です。受け身ではbe動詞の後ろに原形ではなく過去分詞を置きます。
主語とbe動詞を一致させない
The rooms is cleaned every day. は誤りで、The rooms are cleaned every day.(その部屋は毎日掃除されます。)が正しい文です。複数主語 The rooms に現在形の are を合わせます。
不規則動詞を過去形のまま使う
The letter was wrote by Ken. は誤りです。The letter was written by Ken.(その手紙はケンによって書かれました。)とします。wrote は過去形、written は過去分詞です。
byを必ず付けると思う
My bicycle was stolen. は、動作主が書かれていなくても完全で自然な受け身です。盗んだ人が分からない場面で by someone を機械的に加える必要はありません。文法的な省略ではなく、伝える価値のない情報を表さない選択です。
確認問題
目的語の移動、be動詞、過去分詞を一つずつ確認してください。
The students clean this room every day.を、This roomで始まる受け身にしてください。These songs was written by Aya.のbe動詞を直してください。The window was break by the ball.を正しい受け身に直してください。
解答
時制はbe動詞に、受け身の中心動詞は過去分詞に表します。
This room is cleaned by the students every day.です。現在の単数主語なのでis、cleanの過去分詞はcleanedです。These songs were written by Aya.です。主語が複数で過去なのでwereを使います。The window was broken by the ball.です。breakの過去分詞は不規則形brokenです。
まとめ
受け身では、能動文で動作を受ける目的語を主語にし、be動詞 + 過去分詞 を続けます。be動詞は主語の数と時制に合わせ、過去分詞には used のような規則形と written、broken のような不規則形があります。動作主が必要なら by + 動作主 を加えますが、不明・不要・明らかな場合は省くのが自然です。能動文の対象、be動詞、過去分詞の順に点検しましょう。
