日本語の「〜するために」は、英語でいつも同じ形になるわけではありません。人がある行動をする目的なら to play のようなto不定詞を使い、前置詞 for の後ろには基本的に名詞を置きます。また、for + 動名詞 が物の用途を表すこともあります。この違いを知らないと、for play や for to play のような形を作りがちです。この記事では、行動の目的と物の用途を分けて考えます。
基本ルール
人や動物が行動する目的は「to+動詞の原形」で表せます。I went to the library to study. は「私は勉強するために図書館へ行きました」です。図書館へ行った理由を to study が説明しています。このto不定詞は「何のためにその行動をしたのか」という問いへの答えになります。
for は前置詞なので、後ろには名詞または名詞の働きをする語を置きます。We stopped for lunch. は「私たちは昼食のために立ち寄りました」、This gift is for my sister. は「この贈り物は姉のためのものです」です。動詞の原形をそのまま for の後ろへ置くことはできません。
for + 人 は、目的の動作ではなく、利益を受ける人や対象を示すことがあります。I made lunch for my brother. は「私は弟のために昼食を作りました」です。作った目的動作を加えるなら I made lunch to help my brother. のようにto不定詞を使います。同じ「ため」でも、後ろが人か動作かを確認します。
行動の目的を名詞で表せる場合は for + 名詞 も使えます。We went to the gym for basketball practice. は「私たちはバスケットボールの練習のために体育館へ行きました」です。practice が名詞なので for を使えます。同じ内容を動作で表すなら We went to the gym to practice basketball. です。
for + 動名詞 は、道具や場所などの用途を表すことがあります。This knife is for cutting bread. は「このナイフはパンを切るためのものです」です。ナイフ自身が目的を持って行動するのではなく、その物が何に使われるかを説明しています。人がその場で行う目的を表すto不定詞とは働きが異なります。
目的を強調したい場合は in order to + 動詞の原形 も使えます。She left early in order to catch the first bus. は She left early to catch the first bus. と同じ基本的な目的を表します。まずは短く一般的な to + 原形 を使えるようにしましょう。
作り方・使い方
文を作るときは、まず主な行動を一つ完成させます。「ソラはお金をためた」なら Sora saved money. です。次に「何をするために」と動作で答えるなら、to buy a new racket を加えます。完成形は Sora saved money to buy a new racket. です。
目的を表す部分が名詞なら、for を選びます。「昼食のために外出した」なら went out for lunch、「試合のために練習した」なら practiced for the game とできます。for のすぐ後ろの語が動詞の原形になっていないかを確認します。
物の用途を説明するときは、「その物は何に使うものか」と考えます。This room is for practicing the piano. は「この部屋はピアノを練習するための部屋です」です。for の後ろの practicing は動名詞で、用途を活動名として表しています。
見直しでは、「目的を持って動く人の行動か」「名詞で表した目的か」「物の用途か」を区別します。人の行動の目的ならto不定詞、名詞なら for + 名詞、物の用途なら for + 動名詞 が基本です。日本語の「ために」だけで決めず、後ろに置きたい語の種類を見ます。
例文
Sora saved money to buy a new racket. は「ソラは新しいラケットを買うためにお金をためました」です。お金をためた目的が動作 buy なので、to buy を使います。
This bag is for carrying sports shoes. は「この袋は運動靴を運ぶためのものです」です。袋の用途を説明するため、for + 動名詞 の for carrying を使っています。
We met at noon for lunch. は「私たちは昼食のために正午に会いました」です。lunch は名詞なので、前置詞 for の後ろへそのまま置けます。
Mai turned on the computer to check her email. は「マイはメールを確認するためにコンピューターをつけました」です。コンピューターをつけた行動の目的を to check が説明します。
These gloves are for washing dishes. は「この手袋は皿を洗うためのものです」です。使用目的を活動名 washing dishes で示しています。
よくある間違い
We went to the park for play soccer. は、前置詞 for の後ろへ動詞の原形を置いた誤りです。正しくは We went to the park to play soccer. です。公園へ行った人の行動目的なので、to + 動詞の原形 を使います。
I got up early for to catch the train. も誤りです。正しくは I got up early to catch the train. です。目的を表すto不定詞の前に for を足しません。
This machine is to making ice. は、物の用途を表す形が混ざっています。正しくは This machine is for making ice. です。用途を活動名で説明するため、for + 動名詞 を使います。
確認問題
行動の目的、名詞の目的、物の用途を見分け、to または for を使ってください。
- 私は牛乳を買うために店へ行きました。
I went to the store (buy) milk. - 私たちは夕食のために立ち止まりました。
We stopped (dinner). - このブラシは靴を洗うためのものです。
This brush is (wash) shoes.
解答
後ろが動詞の原形、名詞、動名詞のどれになるかを根拠に選びます。
I went to the store to buy milk.店へ行った人の行動目的なので、to不定詞to buyを使います。We stopped for dinner.dinnerは名詞なので、前置詞forの後ろへ置きます。This brush is for washing shoes.ブラシの用途を説明するため、for + 動名詞を使います。
まとめ
人の行動の目的は to + 動詞の原形 で「〜するために」と表します。for は前置詞なので、後ろには for lunch のような名詞を置きます。for + 動名詞 は、袋や道具などが何に使われるかという用途を表せます。日本語訳だけで選ばず、目的を持つのが行動する人か、説明される物か、後ろの語が動詞か名詞かを確認しましょう。
