make、let、help の後ろに「人」と動作を置くとき、基本形では動詞の原形を使います。ただし、make はさせる、let は許す、help は手伝うという大きな意味の違いがあります。to不定詞に慣れていると、人の後ろへ何でも to を入れたくなります。この記事では、共通する語順と三つの役割を整理し、場面に合う動詞を選べるようにします。
基本ルール
能動態の基本の語順は「make・let・help+人+動詞の原形」です。人の位置には、me、him、her、us、them などの目的格を置きます。その直後の動詞には、主語や時制にかかわらず原形を使います。
make + 人 + 動詞の原形 は「人に〜させる」です。命令して行動させる場合だけでなく、物事が感情や反応を引き起こす場合にも使います。The joke made us laugh. は「その冗談は私たちを笑わせました」です。笑う反応を冗談が引き起こしています。
let + 人 + 動詞の原形 は「人が〜するのを許す」「人に自由に〜させる」です。My father let me use his camera. は「父は私が父のカメラを使うのを許してくれました」です。強制する make と、許可する let は反対に近い関係なので、場面をよく確認します。
help + 人 + 動詞の原形 は「人が〜するのを手伝う」です。My friend helped me carry the chairs. のように使います。help の場合は My friend helped me to carry the chairs. のように、動詞の原形の前に to を置く形も文法的です。まずは三つを比較しやすい原形の形から覚えましょう。
過去形になるのは最初の動詞です。make → made、let → let、help → helped と変わりますが、人の後ろは原形のままです。She made me cleaned ではなく、She made me clean とします。
ここまでの make は能動態の形です。受動態で「〜させられる」と言うときは、I was made to wait. のように to が現れます。They made me wait. では原形、I was made to wait. ではto不定詞です。まず文が「誰かが人にさせた」という能動態かを確認しましょう。
作り方・使い方
最初に、人が動作をする理由を考えます。強制や原因なら make、許可なら let、援助なら help です。「母が私に夕食を作るのを許した」なら許可なので let を選びます。「映画が私たちを泣かせた」なら原因なので made です。
次に、動作をする人を目的格で置きます。「彼に」なら him、「私たちに」なら us です。その後ろへ、実際の動作を原形で置きます。let him try、made us wait、helped her find のような三語のまとまりで組み立てます。
時制は最初の動詞だけで表します。「先生は私たちを残らせた」は The teacher made us stay. です。made が過去を示すので、stay を stayed にはしません。三人称単数の現在でも、She makes me smile. の s は makes にだけ付きます。
見直しでは、「強制・原因、許可、援助のどれか」「人が目的格か」「人の後ろが原形か」を確認します。help だけは to を置く形も可能ですが、make と let の能動態では、ここで学ぶ形に to を入れません。
例文
The funny movie made us laugh. は「そのおもしろい映画は私たちを笑わせました」です。映画が笑う反応を引き起こしたため、made を使います。人 us の後ろは原形 laugh です。
My friend helped me carry the chairs. は「友達は私が椅子を運ぶのを手伝ってくれました」です。援助なので helped を選び、me carry を続けます。helped me to carry も使えます。
Our teacher let us choose our seats. は「先生は私たちに席を選ばせてくれました」です。自分たちで選ぶことを許可したので let が合います。let は過去でも形が変わりません。
The heavy rain made the river rise. は「大雨で川の水位が上がりました」です。人以外も make の後ろに置け、雨が変化を引き起こしたことを表します。
Can you help me find my notebook? は「ノートを見つけるのを手伝ってくれますか」です。疑問文でも help me find の内部の語順は同じです。
よくある間違い
My mother let me to cook dinner. は、let の後ろの動詞に to を付けた誤りです。正しくは My mother let me cook dinner. です。能動態の let + 人 の後ろには、to不定詞ではなく動詞の原形を置きます。
The coach made we run. は、人を主格にした誤りです。正しくは The coach made us run. です。make の後ろの人は目的語なので、we ではなく us を使います。
She helped him carried the bags. は、人の後ろを過去形にした誤りです。正しくは She helped him carry the bags. または She helped him to carry the bags. です。過去は helped が示します。
確認問題
場面に合う make、let、help を選び、必要な形にしてください。
- その知らせは私を幸せな気持ちにさせました。
The news (make) me feel happy. - 父は私に一人で行くことを許してくれました。
My father (let) me go alone. - リナは私たちが教室を掃除するのを手伝いました。
Rina (help) us clean the classroom.
解答
最初の動詞だけを過去形にし、人の後ろは原形にします。
The news made me feel happy.知らせが感情を引き起こしたのでmadeを使い、me feelとします。My father let me go alone.許可なのでletを使います。過去でもletの形は同じです。Rina helped us clean the classroom.援助なのでhelpedを使い、us cleanを続けます。
まとめ
能動態では、make、let、help の後ろに「人+動詞の原形」を置けます。make は強制や原因、let は許可、help は援助です。人称代名詞は目的格を使い、時制は最初の動詞だけに示します。help は人の後ろにto不定詞を置く形も可能ですが、make と let の基本の能動態には to を入れません。形だけでなく場面の意味から選びましょう。
