比較級だけでも「より大きい」「より速い」という差を表せますが、その差が大きいことや、さらに程度が高まったことを伝えたい場合があります。そこで使えるのが much と even です。much larger は「ずっと大きい」、even colder は「さらに寒い」と表します。どちらも比較級の直前に置きますが、伝える焦点が少し異なります。通常の very + 原級 と混ぜずに使い分けましょう。
基本ルール
muchは二つの差が大きいことを表す
much + 比較級 は、比べる二つの間に大きな差があることを「ずっと」「はるかに」と強めます。The new library is much larger than the old one. は「新しい図書館は古い図書館よりずっと大きいです」です。単に大きいだけでなく、その差が目立つことを示します。
evenはさらに程度が上がることを表す
even + 比較級 は、すでにある程度が高い状態や予想を基準にして、「さらに」「なおいっそう」と程度が上がることを表します。Today is even colder than yesterday. は、昨日も寒かった、または今日の寒さが予想以上だという文脈に合います。
強調語は比較級の直前に置く
基本語順は much / even + 比較級 + than + 比較対象 です。This route is much shorter than that one.、The next question is even more difficult. のようにします。more difficult では二語全体が比較級なので、その直前へ even を置きます。
veryは通常比較級を直接強めない
very は very light、very useful のように原級を強めますが、標準的な基本表現では very lighter や very more useful とはしません。比較級の差を強めるなら much lighter、文脈上さらに上なら even more useful などを使います。
作り方・使い方
まず正しい比較級を作る
強調語を加える前に、形容詞や副詞の比較級を正しく作ります。large → larger、useful → more useful、good → better です。その前に much や even を置き、much larger、even more useful、much better とします。
差の大きさを言うならmuchを選ぶ
二つを直接見比べて、大きな違いを強調したいなら much が使いやすい表現です。小型のかばんと比べて明らかに軽いなら、This bag is much lighter than mine. と言えます。差がわずかなら a little lighter など別の表現が必要なので、どの程度の差かを考えます。
追加の変化や意外性ならevenを選ぶ
前の状態よりさらに進んだことや、予想した程度を超えたことを伝えるなら even が合います。最初の問題も難しかったが次はさらに難しいなら、The next problem is even harder. とします。単なる大差というより、基準からもう一段上がる感覚です。
不規則な比較級にも使える
better、worse、more、less の前にも置けます。This plan is much better than the first one.、The weather became even worse. のように使います。better 自体が比較級なので、much more better のように more を追加しません。
thanがない文でも比較の基準を読む
Try again, and your answer will be even better. のように、than がなくても前の答えとの比較が文脈から分かることがあります。比較級の基準が明らかな場合は省略できます。ただし、何と比べているか曖昧なら than before や than the old one を加えます。
例文
The new library is much larger than the old one.(新しい図書館は古い図書館よりずっと大きいです。)大きさの差が大きいことを much で示します。
This bag is much lighter than mine.(このかばんは私のものよりずっと軽いです。)much は比較級 lighter の直前にあります。
Today is even colder than yesterday.(今日は昨日よりさらに寒いです。)昨日の寒さを基準に、程度がさらに上がっています。
The second movie was even more exciting than the first.(2作目の映画は1作目よりさらにわくわくする内容でした。)even は比較級全体 more exciting の前に置きます。
Your new idea is much better than the old one.(あなたの新しい考えは古い考えよりはるかによいです。)不規則比較級 better も much で強められます。
After the storm, the road became even worse.(嵐の後、道路の状態はさらに悪くなりました。)前の悪い状態からもう一段悪化したことを表します。
よくある間違い
veryを比較級の直前に置く
This bag is very lighter than mine. は誤りです。差が大きいと言いたいなら This bag is much lighter than mine.(このかばんは私のものよりずっと軽いです。)とします。very は通常 very light のように原級を強めます。
強調語を比較級の後ろへ置く
The new room is larger much than the old one. は誤りで、The new room is much larger than the old one.(新しい部屋は古い部屋よりずっと広いです。)が正しい語順です。much は比較級の直前へ置きます。
betterにmoreを重ねる
This answer is much more better. は誤りです。正しくは This answer is much better.(この答えはずっとよいです。)です。better だけで比較級なので、強調する much は付けても more は重ねません。
evenを単なるveryと同じに扱う
This is even cold. は、通常の「とても寒い」という意図には不適切です。原級を単に強めるなら This is very cold.、以前や予想よりさらに寒いなら This is even colder. とします。even には比較の基準が必要です。
確認問題
差の大きさには much、さらに進む程度には even を使い、位置も確認してください。
This train is very faster than that one.を「ずっと速い」という正しい文に直してください。- 「今日は昨日よりさらに暖かい」を
evenを使って英語にしてください。 This plan is much more better than mine.の余分な語を取り除いてください。
解答
強調語の直後に、正しい比較級が一つだけあるかを確認します。
This train is much faster than that one.です。比較級fasterの差を強めるためveryではなくmuchを使います。Today is even warmer than yesterday.です。昨日を基準にさらに暖かいのでeven + 比較級を使います。This plan is much better than mine.です。better自体が比較級なのでmoreは不要です。
まとめ
much + 比較級 は二つの間の差が大きいことを「ずっと」「はるかに」と強めます。even + 比較級 は、すでにある程度や予想を基準に「さらに」と程度が上がることを表します。どちらも larger、more useful、better など比較級の直前に置きます。通常 very は比較級を直接強めるためには使いません。まず比較級を正しく作り、差を強調するのか、さらに進んだことを示すのかを決めて選びましょう。
