「私は忙しくありません」と「私はテニスをしません」。どちらも「〜ではない・〜しない」と伝える文ですが、英語でnotを置く場所は、元の文に使われている動詞によって変わります。
I am busy.ならI am not busy.、I play tennis.ならI do not play tennis.です。単に文のどこかへnotを入れるのではなく、be動詞の文か一般動詞の文かを先に見分けましょう。
この記事では、現在形の短い文を否定文にする手順を練習します。まずam・is・areの文、次にplay・likeなどの文という順番で比べると、同じnotでも使う形の違いが見えてきます。
be動詞の文は、そのすぐ後ろにnot
「私は忙しいです」はI am busy.です。この内容を「私は忙しくありません」に変えると、I am not busy. になります。主語Iと動詞amを残して、amのすぐ後ろにnotを置きます。
| 元の文 | 否定文 | 否定文の意味 |
|---|---|---|
| I am busy. | I am not busy. | 私は忙しくありません。 |
| She is a teacher. | She is not a teacher. | 彼女は先生ではありません。 |
| They are at home. | They are not at home. | 彼らは家にいません。 |
後ろがbusyという様子でも、a teacherという人の説明でも、at homeという場所でも、be動詞の後ろにnotを置く基本は同じです。「ない」を訳す場所を日本語で探すより、英文のam・is・areを見つけます。
誤り:I not am busy.
正しい:I am not busy. ― 私は忙しくありません。
否定文にするときも、主語に合うbe動詞はそのまま必要です。notを入れたからといってamを消し、I not busy.にすることもできません。元の文のamに線を引いて、その直後にnotを書き足すと位置を確かめやすくなります。
is notはisn't、are notはaren'tと短く書けます。I am notはI'm notとできます。最初は短くしない形で位置を理解し、教科書で見かけた短縮形を対応させていきましょう。
一般動詞の文は、動詞の前にdo notを置く
次にI like music. ― 私は音楽が好きです。 を考えます。likeは一般動詞なので、I like not music.とはしません。主語Iとlikeの間にdo notを入れて、I do not like music. ― 私は音楽が好きではありません。 と書きます。
ここでのdoは、否定文を作る助けをする語です。「する」と単独で訳して「私はしない好き」と読む必要はありません。do not likeという形で「好きではない」と理解しましょう。
- I play tennis. → I do not play tennis.
私はテニスをします。→ 私はテニスをしません。 - You have a bike. → You do not have a bike.
あなたは自転車を持っています。→ あなたは自転車を持っていません。 - We read books here. → We do not read books here.
私たちはここで本を読みます。→ 私たちはここで本を読みません。
do notを使うとき、その後ろの動詞はplay、have、readなどの原形です。原形とは、playsのsなどが付く前の基本の形です。上の文では元からその形なので、do notを加えても一般動詞のつづりは変わっていません。
do notはdon'tと短くできます。I don't play tennis.とI do not play tennis.は、どちらもこの内容を表せます。書く練習では、まずdo notを二語として置いてみると、一般動詞の直前にあることが見えます。
she・he・一人の名前ならdoes notを使う
主語がshe・he・itや、一人の名前などの三人称単数で、一般動詞の現在形の文なら、do notの代わりにdoes notを使います。「三人称単数」とは、ここではIとyou以外で、一人・一つを指す主語のことです。
She likes music. ― 彼女は音楽が好きです。 を否定文にすると、She does not like music. ― 彼女は音楽が好きではありません。 です。does notを入れるだけでなく、likesをlikeに戻すところまでが一組です。
| 元の文 | 否定文 |
|---|---|
| He plays tennis. | He does not play tennis. ― 彼はテニスをしません。 |
| My sister likes cats. | My sister does not like cats. ― 私の姉は猫が好きではありません。 |
| Ken has a bike. | Ken does not have a bike. ― ケンは自転車を持っていません。 |
hasの原形はhaveです。最後のsだけを取り除いてhaにするのではありません。原形に戻すとは、文字を機械的に消すことではなく、基本の形を使うことです。
does notはdoesn'tと短くできます。He doesn't play tennis.も正しい形です。誤り:He doesn't plays tennis. のように、doesn'tの後ろへplaysを置かないようにしましょう。doesという形を使う否定文では、その後ろの一般動詞は原形になるという決まりです。
一方、My friends do not play tennis. ― 私の友達はテニスをしません。 はfriendsが複数なのでdo notです。myがあるかどうかではなく、主語全体が一人か複数かを見ます。
元の文を見てから、二つの道に分ける
否定文にする問題では、元の文の動詞に印を付けるところから始めましょう。次の順番なら、notの位置を当てずっぽうで選ばずに済みます。
- 元の文が何を意味するか確認し、主語と動詞を探す。
- 動詞がam・is・areなら、そのすぐ後ろにnotを置く。
- 一般動詞なら主語を確認し、動詞の前にdo notかdoes notを置く。
- does notを使ったら、後ろの動詞が原形か確かめる。
- できた文を読み、「〜ではない・〜しない」という意味になったか確認する。
実演として、My brother is busy. ― 私の兄は忙しいです。 を見ます。動詞はisです。My brotherが一人だからといって、いきなりdoes notを選んではいけません。先にbe動詞の文だと確認し、My brother is not busy. ― 私の兄は忙しくありません。 とします。
次はMy brother plays soccer. ― 私の兄はサッカーをします。 です。動詞は一般動詞plays。主語は一人なのでdoes notを選び、playsをplayに戻します。完成形はMy brother does not play soccer. ― 私の兄はサッカーをしません。 です。
主語が同じでも、使われている動詞によって作り方が違います。誤り:My brother is not play soccer. は、be動詞の文の形を一般動詞の文へ混ぜたものです。今回はplayをそのまま使う現在形なので、does not playという形に直します。
notは「反対の性質」を必ず断言する語でもありません。I am not busy.は「忙しくありません」であって、いつでも「とても暇です」とまで言うわけではありません。元の文を否定した意味を、その範囲で読み取るようにしましょう。
確認問題
- 「私は忙しくありません」になるように、一語を入れましょう。I am ( ) busy.
- 「私はテニスをしません」になるように、二語を入れましょう。I ( ) ( ) play tennis.
- 「彼女は猫が好きではありません」という意味を保って、誤りを直しましょう。She doesn't likes cats.
解答・解説を開く
- not。I am not busy.です。be動詞amのすぐ後ろに置きます。
- do not。I do not play tennis.です。一般動詞playの前に置きます。短縮形ならI don't play tennis.ですが、設問は二語を指定しています。
- She doesn't like cats. doesn'tの後ろは原形のlikeです。does notに広げたShe does not like cats.も正しい文です。
今日の一歩は、I am…とI like…の短い文を一つずつ否定文にすることです。最初に動詞へ印を付け、notを置く場所を自分の言葉で説明してみましょう。
