I・my・me・mineは、どれも「私」に関係する語です。それでも、I like music.のIをmyにしたり、my bookのmyをmineにしたりすることはできません。
使い分ける手掛かりは、その語が文の中で何をしているか、そして後ろにbookのような名詞を置くかどうかです。日本語の「は・の・を」だけを機械的に当てはめるより、短い文の形で比べると整理しやすくなります。
この記事では、I like…、my book、Look at me.、This is mine.の四つを中心に練習します。まず一つずつ場面を思い浮かべてから、空欄の前後を見る方法へ進みましょう。
Iは「私が何をするか」を話すときの主語
I like music. ― 私は音楽が好きです。 では、Iが「誰が好きなのか」を表す主語です。主語とは、文の中で「誰・何について話すか」を示す役割です。
- I play tennis. ― 私はテニスをします。
- I have a book. ― 私は本を一冊持っています。
- I am happy. ― 私はうれしいです。
一般動詞play・haveを使う文でも、be動詞amを使う文でも、自分を主語として話すときはIを使います。Iは文の途中でも大文字で書く語です。
誤り:Me like music.
正しい:I like music. ― 私は音楽が好きです。
この基本的な文では、「好きなのは誰か」という主語の場所なのでIです。「meも私という意味だから」と入れ替えることはできません。
ただし、Iという形は「文の最初にある語だから」選ぶのではありません。On Sunday, I play tennis. ― 日曜日に、私はテニスをします。 では、最初にOn Sundayという時間の説明があります。それでも、テニスをする人を表す主語はIです。位置だけでなく、文の中での役割を見ます。
myの後ろには名詞、mineは「私のもの」
This is my book. ― これは私の本です。 のmyは、後ろのbookが誰の本かを表しています。my bookを「私の本」というまとまりで読みましょう。
- my bag ― 私のかばん
- my friend ― 私の友達
- my new book ― 私の新しい本
myと名詞の間にnew「新しい」のような説明の語が入ることもあります。myの直後が必ず名詞一語というより、my new book全体で「私の新しい本」を作っていると見ます。myだけで「私のもの」という意味を完成させる使い方とは違います。
一方、This is mine. ― これは私のものです。 のmineは、「私のもの」という意味を一語で表せます。本を指して言っているなら、my bookに相当する内容をmineで表していると考えられます。
| 名詞を付ける形 | 「私のもの」と言う形 |
|---|---|
| This is my book. ― これは私の本です。 | This is mine. ― これは私のものです。 |
| This is my bag. ― これは私のかばんです。 | This is mine. ― これは私のものです。 |
誤り:This is mine book.
正しい:This is my book. ― これは私の本です。
bookという名詞を続けるなら、ここではmyを使います。反対に、何を指すかわかっていて「これは私のものです」と言い切るならThis is mine.です。This is my.で終えるのは、この意味の基本的な文としては足りません。
mineを選ぶときは、ただ「文の最後だから」と決めず、名詞を繰り返さず「私のもの」と言っているのかを確かめてください。
meは、働きかけを受ける側や前置詞の後ろ
Look at me. ― 私を見てください。 では、相手に見てもらう対象が自分です。atの後ろに置く形はmeです。Iやmyにはしません。
atのように名詞や代名詞と組み合わさって、関係を表す語を前置詞と呼びます。名前を丸暗記するより、at meというまとまりで使い方を見てみましょう。
- Look at me. ― 私を見てください。
- This gift is for me. ― この贈り物は私のためのものです。
- My sister helps me. ― 私の姉は私を手伝ってくれます。
giftは「贈り物」、helpは「手伝う」です。for meは「私のために・私宛てに」というまとまりです。最後の文ではMy sisterが手伝う人、meが手伝ってもらう人を表しています。
My sister helps me. の中にはmyとmeが両方あります。myはsisterを説明して「私の姉」という主語のまとまりを作り、meはhelpsの後ろで手伝ってもらう相手を表します。同じ「私」に関係していても、二つは別の働きをしています。
誤り:Look at I.
正しい:Look at me. ― 私を見てください。
日本語で「私を」と訳せるからme、と覚えるだけではなく、atの後ろという形も確かめます。This gift is for me.では日本語が「私のため」でもmeです。「日本語に『の』があるからmy」という選び方では、この例を説明できません。
空欄の前後を見て、文全体で確かめる
四つの形を、文の中での使い方と一緒に整理します。
| 形 | 今回の基本の使い方 | 例 |
|---|---|---|
| I | 自分を主語にする | I like cats. ― 私は猫が好きです。 |
| my | 後ろの名詞が自分に関係すると示す | my cat ― 私の猫 |
| me | 動詞の対象や、at・forなどの後ろ | Look at me. ― 私を見てください。 |
| mine | 名詞を繰り返さず「私のもの」と言う | This is mine. ― これは私のものです。 |
実演として、This is ( ) bag. ― これは私のかばんです。 を考えます。空欄の後ろにbagという名詞があり、そのかばんが誰のものかを示したいのでmyを選びます。This is my bag.です。
次はThis bag is ( ). ― このかばんは私のものです。 です。空欄の後ろへ名詞を続けず、「私のもの」と言い切るのでmineを選びます。This bag is mine.になります。
( ) like this bag. ― 私はこのかばんが好きです。 なら、好きなのは誰かという主語が必要です。答えはIで、I like this bag.です。かばんを指しているからmy、というわけではありません。文全体が何を伝えているかを見ます。
自分で解くときは、次の順番で確かめてください。
- 一文の意味を読み、空欄がどんな内容を表すか考える。
- 主語の場所か、名詞に付ける語か、動詞や前置詞の後ろかを確認する。
- 名詞なしで「私のもの」と言うならmineを考える。
- 選んだ語を入れて、一文を最後まで読み直す。
短い表を口で言えるようになっても、文中で選べるかは別に確かめられます。I・my・me・mineを順番に唱えた後、そのうち一つを使った文を作ってみましょう。書けなかった形には、このページの短い例文を添えておくと戻りやすくなります。
確認問題
I・my・me・mineから選びましょう。
- 「私は英語が好きです」になるように入れましょう。( ) like English.
- 「これは私の本です」になるように入れましょう。This is ( ) book.
- 二つの空欄を埋めましょう。Look at ( ).「私を見てください」/This bag is ( ).「このかばんは私のものです」
解答・解説を開く
- I。自分を主語にした文です。I like English.となります。
- my。後ろに名詞bookがあり、my bookで「私の本」を表します。This is my book.です。
- me、mine。Look at me.ではatの後ろにmeを置きます。This bag is mine.では、名詞を繰り返さず「私のもの」と言うのでmineです。
今日の一歩は、my bookとmineを使って、同じ本について二通りの文を書くことです。名詞を付ける形と、付けずに言う形の違いを見比べてみましょう。
