昨日は書けた英単語が、今日は思い出せない。そんなときに「昨日の勉強は全部無駄だった」と決める必要はありません。時間がたった後に確かめることで、今はどの語に見本が必要なのかがわかります。
大切なのは、忘れた語を見直した後、次に確かめる日を決めることです。ここでは、正解したかだけでなく、すぐ思い出せたか、手掛かりが必要だったかも簡単に記録します。全員に同じ復習間隔が合うとは限らないので、日程は試しながら変えていきましょう。
復習は「見る前に試す」ことから始める
復習の日に単語表を最初から眺めると、「知っている」と感じても、自分で思い出せるかはわかりません。まず見本を隠し、前回練習した語を少数、実際に確かめます。
たとえばbook「本」、music「音楽」、library「図書館」を前日に練習したとします。英語を見て意味を答え、次に英語を隠して、日本語からつづりを書きます。意味を答えることと、英語を書くことは分けて確認してください。
| 確認の結果 | 記録の例 | その場ですること |
|---|---|---|
| 自分ですぐに出せた | ○ | 答えを確かめて次へ |
| 時間がかかったが出せた | △ | 迷った意味や文字を確認 |
| 見本が必要だった | 見 | 見本を確認し、隠して再挑戦 |
○、△、見の記号は、この練習用の例です。△を悪い成績として扱う必要はありません。「出せたけれど時間が必要だった」という違いを、次の日程を選ぶ手掛かりにします。細かな秒数を測らなくても、本人の感覚で簡単に記録できます。
答えを開いた瞬間に思い出した場合は、見本なしで出せたときと区別します。「答えを見たらわかった」と書けば十分です。採点を厳しくするためではなく、次に何を試すかを決めるための記録だからです。
次の日は、今の結果と予定を見て決める
ここからの間隔は一例です。「翌日が必ず最適」「三日後なら必ず定着」という決まりではありません。学校の小テスト、ほかの宿題、使える時間も見ながら、実際に確認できる日を選びましょう。
たとえば月曜日に練習し、火曜日に確かめた場合、次のように予定できます。
| 火曜日の結果 | 次の確認日の例 | 考え方 |
|---|---|---|
| 意味もつづりも自分で出せた | 金曜日 | 少し日を空けて確かめる |
| つづりでかなり迷った | 木曜日 | 長く空けすぎず、もう一度試す |
| 意味やつづりに見本が必要だった | 水曜日 | その場で確認後、翌日にも試す |
「見本が必要だった語は今日その場で確かめること」と、「明日また思い出せるか試すこと」は別の作業です。今日正解できたから、明日の確認を消す必要はありません。間が空いた後にもできるかを見ます。
次もすぐに答えられた語は、さらに数日後などに確認日を延ばしてみます。反対に、忘れていた語は、意味や音、つづりを確かめ直し、次の確認を少し近い日に置きます。「正解なら永久に卒業」「不正解なら最初から全部やり直し」という二択にはしません。
金曜日に小テストがあるなら、金曜日だけに復習を置くと試す時間が足りません。水曜日や木曜日に見本なしの確認を入れるなど、目的に合わせて調整できます。テストが終わった後も使いたい語なら、その後の日付も一つ残しておきましょう。
三語の記録から、一週間を組み立ててみよう
ノートに必要なのは、単語、確認した日、結果、次の日の四つです。意味とつづりの結果を分けるなら、次のように書けます。これは仮の例で、実在する生徒の記録ではありません。
| 単語 | 確認日 | 意味/つづり | 次にすること |
|---|---|---|---|
| book | 火曜日 | ○/○ | 金曜日に両方確認 |
| music | 火曜日 | ○/△ | 木曜日につづりを確認 |
| library | 火曜日 | 見/見 | 今確認し、水曜日に両方確認 |
水曜日は、まずlibraryに取り組みます。意味とつづりを確認して両方出せたら、次を金曜日などに置きます。まだつづりに見本が必要なら、どの文字で止まったかを確かめ、木曜日にも短く試します。
木曜日にはmusicのつづりを確認します。音楽を表す語を思い出せるか、英語を隠して書いてみましょう。正しく書けたら次の日を決め、書けなかったら見本と比べてから再挑戦します。記号を書くだけで終わらず、その場の確認も行います。
金曜日には、予定していたbookなどをまとめて確かめます。同じ語を同じ順で並べ続けるのではなく、順番を替えてもよいでしょう。日付を変えて試すことと、並び順の手掛かりを減らすことは、それぞれ別の工夫です。
紙なら、次に確認する語を小さな付箋に書いて教科書に挟めます。予定表や端末を使うなら、通知の文を「英単語をやる」だけでなく「libraryの意味とつづりを確認」と具体的にすると、始める場所がわかります。
次の復習を始めるときは、まず「今日の日付が付いた語」を記録から拾い、英語の見本を隠します。意味とつづりを試してから前回の結果と比べ、次の日付を書き替えましょう。これで、予定のメモを実際の確認へつなげられます。
予定どおりできなかったら、今日から組み直す
部活や体調で、決めた日にできないこともあります。たとえば水曜日の復習を逃して金曜日になったら、まず金曜日にその語を試します。空いた二日分を埋めるためだけに、同じ語を大量に書く必要はありません。
思い出せたかを確かめ、その結果から次の日を決め直します。予定表には「水曜分が失敗」と残すより、「金曜に確認、次は月曜」と更新すれば、次の行動が明らかになります。
復習する語が増えすぎたときは、新しい語を追加する量を減らしたり、次の授業で使う語を先にしたりできます。一日に全部を詰め込むより、今日確かめる語を少数選ぶ方が、答え合わせまで進めやすくなります。優先しなかった語は消さず、後の日に置きます。
同じ語を何度確認しても書きにくい場合、日付を近づけるだけでは困る場所が見えません。正しいつづりと自分のつづりを並べ、抜けや順番を比べる練習もできます。具体的な直し方は、読めるのにスペルが書けない!間違えた部分を確かめる練習を参考にできます。
復習日は「守れなかったらだめ」という約束ではなく、次の確認を忘れないための目印です。記録に手間がかかりすぎるなら、一語と次の日付だけでもかまいません。練習より管理の時間が長くならない形を選びましょう。
確認問題
- 火曜日にlibraryの意味もつづりも出ず、見本が必要でした。その場の確認と次の復習について、どのように進めるか考えましょう。
- 「正解した語は必ず七日後、不正解の語は必ず翌日」という間隔を、全員にそのまま当てはめてよいでしょうか。
- あなたが練習中の単語を一語選び、「確認すること」と「次に試す日」を決めてみましょう。
解答・解説を開く
- 解答例:まず意味とつづりを確かめ、見本を隠して再挑戦する。そのうえで水曜日にもう一度両方を確認する。 翌日は日程の一例です。今日の見直しと、日を空けた確認を分けて考えます。
- そのまま当てはめる必要はありません。 語の難しさ、前回の結果、次の小テスト、使える時間などで調整できます。間隔を一律に決めても、覚えられることが保証されるわけではありません。
- 解答例:musicを選び、英語を隠してつづりを書く。次は木曜日に確認する。 曜日は自分の予定に合わせます。「何を、いつ試すか」が決まっていれば、別の答えでもかまいません。
今日の一歩は、一語を見本なしで確かめ、その結果と次の日付を残すことです。忘れたという結果も使いながら、実際に続けられる復習の間隔を探してみましょう。
