英語を見れば読めるのに、ノートに書くと一文字抜ける。何度も書いている単語なのに、いつも同じ順番で迷う。そんなときは、単語全体をもう一度大量に写す前に、「どこがどう違ったか」を見つけてみましょう。
この記事では、自分が書いたつづりを正しい見本と並べ、違う部分を確かめて書き直します。つづりはスペルとも呼びます。単語を読めること、意味がわかること、つづりを書けることを分けて考え、今日は書くときの一か所に取り組みます。
間違いを消す前に、正しい見本と並べる
書き間違えたとき、すぐに消して正解を写すと、自分が迷った場所が見えなくなります。まずは横に正しい語を書き、最初から一文字ずつ対応させてみましょう。間違いを残すのは、責めるためではなく、直す場所を探すためです。
次は比べ方を示す練習用の例です。
| 書いた形 | 正しい形 | 確かめる場所 |
|---|---|---|
| 誤り:frend | friend | rの後ろにiが必要 |
| 誤り:musci | music | 終わりのiとcの順番 |
| 誤り:aplpe | apple | 文字の並びはa-p-p-l-e |
| 誤り:sckool | school | cの後ろはkではなくh |
friendならf、rまでは同じです。その後、見本にはiがあり、自分の語にはありません。そこで「friend全部がわからない」ではなく、「rの後ろのiを確かめる」と練習の場所を絞れます。
つづりの誤りを大きく三つに分けるなら、文字の抜け、順番の違い、別の文字への置き換わりです。余分な文字が入る場合もあります。きれいな分類名を覚える必要はありません。「ここが一つ抜けた」「この二文字が逆になった」と言えれば十分です。
見本は、教科書や辞書など正しいつづりを確認できるものを使います。自分が前に書いたノートだけを見本にすると、そのノートにも誤りがあるかもしれません。文字が読み取りにくい場合は、まず見やすい見本を用意しましょう。
一文字を確かめたら、単語全体に戻す
違う場所に印を付けたら、その文字だけを何回も書いて終わりにしません。正しい位置に入れて、一語全体を書けるかを試します。friendのiだけ書けても、friendという並びで出せるかは別だからです。
- 正しい見本と自分のつづりを並べる。
- 違う場所を一つ選び、言葉で説明する。
- 正しい語を見て、文字の順番を確かめる。
- 見本と前の答えを隠し、単語全体を書く。
- 見本を開き、直した場所と全体の両方を比べる。
friendの例なら、「rの後ろにiが入る」と確認します。見本を隠し、「友達」という意味を手掛かりにfriendと書きます。正しくなったかを見るときは、iだけでなく、fからdまで全体を確認します。
正しい:friend
意味:友達
次に短い文で使ってみるなら、This is my friend.「こちらは私の友達です」が例です。ただし、文全部を覚えることが今回の目標ではありません。文のfriendの部分を見ずに書けるかを確かめるために使います。
二回目にも同じ文字が抜けたら、「また間違えた」で終わらず、見本でその場所をもう一度確認します。直した場所は合っていて別の文字を間違えた場合は、次に見る場所を変えます。一度にたくさんの修正を抱えないようにしましょう。
音も手掛かりにしながら、文字で最終確認する
つづりを練習するときは、どの単語を書いているのか、読み方と意味も確かめておきます。読み方がわからなければ、教科書の音声などを聞いてから練習します。
ただし、聞こえた音を日本語のローマ字のルールに当てはめれば、英語のつづりが必ず書けるわけではありません。friendのiのように、一文字ずつ独立した音として聞こえるとは限らない文字もあります。聞いて確かめた後、最後は文字の並びを見本と照合します。
appleなら、a-p-p-l-eという五文字の並びを確認します。「pが二つ続く」という場所を見つけたら、そこを意識して全体を書いてみます。pだけを二つ書く練習から、apple全体へ戻すのを忘れないようにしましょう。
つづりを小さなまとまりに分けて見ることもできます。ただし、自分が覚えやすいように区切った文字のまとまりと、英語を発音するときの音の区切りは、いつも一致するわけではありません。文字の区切りを、そのまま発音の決まりだと考えないようにします。
「日本語の読み仮名を付けないと不安」というときも、読み仮名だけを増やすより、見本の音を聞き、正しいつづりを確かめる時間を作れます。音声を再生できない場面では、まず文字の比較だけを行い、後で音を確認してもかまいません。
同じ誤りが続く語だけ、短い修正メモを残す
毎回すべての単語に長い説明を書く必要はありません。二度以上同じ場所で迷った語など、自分が気になるものを一つ選び、短いメモにします。
| 語 | 今回見つけたこと | 次に試すこと |
|---|---|---|
| friend | rの後ろのiが抜けた | 見本を隠して一語を書く |
| music | 終わりをciにした | 最後はicと確認して全体を書く |
| apple | pとlの順番で迷った | a-p-p-l-eを確認して書く |
これは誤りの数を競う表ではありません。昨日の自分と比べ、「前に直した場所は保てたか」「別の場所で止まったか」を見る道具です。答えを写した回数ではなく、見本なしの結果を残します。
その場で正しく書けたら、少し別の学習を挟んだ後にも試せます。さらに翌日などに確かめると、時間が空いた後にどうなるかがわかります。後日の復習日そのものを決める方法は、昨日覚えた英単語を忘れた!次の復習日を決める方法で扱っています。
文字の形が似ていて読み返しにくいときは、スペルを覚える練習と、bやdなどの形を比べる練習を分けてもよいでしょう。書いた字がどちらにも見える場合は、大きく書いて見本と比べます。「単語を知らない」のか「字の形を読み取りにくい」のかで、確かめる場所が変わります。
負担が大きい日は一語で終えてかまいません。書くこと自体で困り続ける場合は、先生に「この単語のこの文字でいつも迷います」と具体的に見せて相談できます。間違いから性格や努力の量を決め付けず、試した方法と困った箇所を伝えましょう。
確認問題
- 誤りのfrendと、正しいfriendを比べてください。どこにどの文字が必要ですか。
- 誤りのmusciをmusicに直したいとき、「cとiだけを書く」で終わらず、最後に何を確かめるとよいでしょうか。
- 自分が書きにくい単語を一語選び、「見本と比べる場所」と「見本を隠した後にすること」を決めましょう。手元になければappleで考えてもかまいません。
解答・解説を開く
- rの後ろ、eの前にiが必要です。 正しい並びはf-r-i-e-n-dです。抜けたiの位置を確認してから、friend全体を書きます。
- 解答例:musicを一語全体として、見本を隠して書けるか確かめます。 最後がicになる点と、ほかの文字の並びが合っているかを、正しい見本と比べます。
- 解答例:appleのpが二つ続く場所を比べる。見本を隠し、「リンゴ」を手掛かりにapple全体を書く。 選ぶ語や見る場所は自由です。間違えた一か所と、一語全体の再挑戦がつながっていればよいでしょう。
今日の一歩は、書きにくい単語を一語だけ、見本と並べることです。違う場所を見つけたら、そこを確かめて一語全体に戻します。直す場所が具体的になると、次に何を試すかも決めやすくなります。
