ワークの答えを見ると「そうだった」と思うのに、答えを閉じると同じ問題で止まる。そんな経験があるなら、解説を読む段階と、自分で答える段階を分けてみましょう。
答えを見て意味がわかることは、解き直しの出発点です。そのあと、答えを隠し、何を手掛かりにするか思い出して解きます。さらに、単語や主語を少し替えた問題で同じ考え方を使えるか確かめます。
ここでは、その場で一問を解き直す流れを練習します。何週間も先の復習日程や、テスト全体の分析を一度に行う必要はありません。目の前の一問を「答えの形」だけでなく、「選ぶ理由」と結び付けることが中心です。
丸写しする前に、どこを考えた問題か確認する
次の問題を間違えたとします。
「あなたは音楽が好きですか」になるように選ぶ。
(Are / Do)you like music?
答えはDoです。ここで赤字でDoを書いて終えると、次に同じ文を見たとき、何を見てDoを選ぶかが残りません。解説を読み、likeを使う一般動詞の質問で、主語がyouだからDo you …?にする、と確かめます。
正しい文:Do you like music?(あなたは音楽が好きですか。)
一方、You are happy.を質問にするなら、Are you happy?(あなたはうれしいですか)です。「質問の最初はいつでもDo」と覚えると、別の文で困ります。元の文で使っている動詞を見て、どちらの作り方かを選びます。
自分の解答の横に、短く「likeを見る→Do you」と書いてみましょう。「動詞が違う」といった抽象的なメモだけより、この問題のどこを見たかが残ります。長い解説を全部写す必要はありません。
理由が解説にも見つからなければ、教科書の対応する例文を確認します。それでもわからない場合は、自分の答えと正解を並べ、先生にその違いを聞ける状態にします。理解していない説明を、理解したことにして進めなくて大丈夫です。
答えを隠し、同じ一問をもう一度解く
解説を確認したら、答えだけでなく、書き直した正解や理由メモも隠します。別の紙に問題を写すなら、空欄の答えまで一緒に写さないようにします。見える状態でなぞる練習と、自分で選ぶ練習を分けるためです。
先ほどの問題なら、もう一度(Are / Do)you like music?を見ます。「これは質問」「likeがある」「主語はyou」と、見る順を短く言ってから選んでみてください。心の中で確認してもかまいません。
答えが出なかったら、すぐ一文全部を開く前に、教科書の「一般動詞の疑問文」という見出しだけを手掛かりにする方法もあります。それで出なければ、解説を開いて確かめます。手掛かりを使ったときは、「見出しを見て解けた」と記録し、何も見ずにできた場合と分けます。
もう一度間違えても、最初に戻って同じ正解を何十回も写す必要はありません。どの段階で止まったかを見ます。likeが動詞だとわからないなら文の骨組み、Doの使い方が出てこないなら質問の型へ戻ります。
解き直した結果が合っていたら、「Doだから正解」だけでなく、「likeを使うyouの質問だからDo you …?」と一言で説明してみます。うまく説明できない場合も、例文を見ながら比較することから続けられます。
少し違う問題で、同じ考え方を使う
同じ一問は、直前に見た答えを覚えて解けることもあります。そこで、内容を少し替えます。先ほどはmusicでしたが、次はtennisです。
「あなたはテニスが好きですか」
(Are / Do)you like tennis?
答えはDoです。好きなものが変わっても、likeを使うyouの質問という形は同じです。Do you like tennis?と完成させます。
次に、文の種類を変えすぎず、判断に必要な動詞を替えた比較をします。
「あなたは忙しいですか」
(Are / Do)you busy?
答えはAreで、Are you busy?です。busyは「忙しい」という状態を表す語です。もとのYou are busy.から、areを前に出した質問になっています。Do you like …?と同じ答えを機械的に使わず、文の中身を見て選べるかを確かめます。
| 問題の変更 | 確かめられること |
|---|---|
| musicをtennisへ替える | 内容が変わっても同じ質問の型を使えるか |
| likeの文をbusyの文へ替える | be動詞の質問と区別できるか |
| 選択肢をなくす | 手掛かりの語を自分で思い出せるか |
変更は一度に一つでかまいません。まだ習っていない文法まで混ぜると、同じ考え方を使えたかが見えにくくなります。ワークの同じ単元から似た一問を探すか、教科書の例文で名詞を替えて試してください。
「できた」の中身を残して、その場を終える
解き直しの記録は、一問につき数行で作れます。ノートをきれいにまとめることより、次に必要な情報が残るかを見ます。
- 最初の答え:Areを選んだ。
- 確かめたこと:likeを使うyouの質問はDo you …?。
- 解き直し:答えを隠してDoを選べた。
- 別の問題:tennisでもDo、busyではAreを選べた。
ここまでできたら、その場の練習はいったん区切れます。全部の問題で同じ手順を長く繰り返す必要はありません。今の自分が同じ考え方を使えた、という結果が残ります。ただし、後日も使えるかは、別の機会に確かめる必要があります。
反対に、似た問題になると止まった場合は、「まだだめ」だけで終えず、変わったところを見ます。musicからtennisで迷ったなら、tennisの意味がわからないだけかもしれません。busyの文でDoを選んだなら、be動詞の文との比較をもう一度行います。
答えの説明を読んでもつながらない場合は、質問を一つ残しましょう。「Do you like tennis?ではDoなのに、Are you busy?ではAreになる理由を、元の文から確認したいです」と言えます。自分が解いた二文を見せれば、困ったところを共有しやすくなります。
時間が5分しかないときも、問題数を一つに絞れば、「解説→隠して再解答→似た一問」という流れを試せます。大量に直しを書いたかより、答えを隠した場面で何を使えたかを確かめましょう。
確認問題
- 「あなたは音楽が好きですか」になるように、(Are / Do)you like music?の正しい語を選んでください。
- 答えと解説を隠して、「あなたはテニスが好きですか」という疑問文を書いてください。like、tennisを使います。
- 「あなたは忙しいですか」になるように、(Are / Do)you busy?の正しい語を選び、二問目と選び方が違う理由を短く説明してください。
解答・解説を開く
- Do。Do you like music?です。likeを使う現在形の文で、主語がyouなのでDo you …?の形にします。
- Do you like tennis? 好きなものがmusicからtennisへ変わっても、質問の作り方は同じです。
- Are。Are you busy?です。busyは状態を表す語で、もとの文はYou are busy.です。二問目はlikeを使う一般動詞の文なので、Doを使って質問にします。
次に答えを見て「わかった」と思ったら、正解を一度隠してみましょう。同じ一問と、少し変えた一問で考え方を使えたかが、解き直しの確かめどころです。
