返ってきたテストを見て、「これ、前も間違えた」と気づくと、がっかりするかもしれません。ただ、答案に残っているのは、自分を責める理由だけではありません。次にどの一問を練習するか、どこを先生に聞くかを決める材料にもなります。
今回は、答案から間違いを一つ選び、自分の答えと正しい答えを比べ、次の練習へつなげます。点数だけで苦手を決めたり、間違えた問題をすべてきれいに写したりすることが目的ではありません。
同じ形の誤りでも、言葉の意味、文の形、設問の読み違いなど、確かめる場所が違うことがあります。原因を想像で決めず、答案と問題を見ながら一つずつ確かめましょう。
答案から、次に使いそうな一問を選ぶ
最初に、問題用紙、返された答案、模範解答や授業の解説をそろえます。丸やバツだけを見るのではなく、「何を答える問題だったか」も読める状態にします。問題文が手元になければ、先に教材や先生へ確認してください。
選ぶのは一問でかまいません。次の授業でも使う表現、前にも迷った形、解説を読めば確かめられそうな問題などから選べます。全部を一度に直す課題がある場合は、その学校の指定を行いながら、特に練習する一問を決めます。
たとえば、次の問題で誤った答えを書いたとします。
問題:「彼女は音楽が好きですか」を英語にする。
自分の答え・誤り:Does she likes music?
正しい答え:Does she like music?
ここでは、likesとlikeの違いが見えます。「英語ができない」という大きなまとめより、「Doesのあとにlikesを書いた」と、答案に実際にある違いを言葉にしてみます。
まだその文法の説明を受けていない、採点結果の意味がわからない、という場合は、自分で誤りの理由を決めません。「この箇所の採点を確認したい」として先生に聞けます。答案を読むことから始めるのも、復習の一部です。
自分の答えと見本を並べ、違いの理由を確かめる
先ほどの文は、現在形で「彼女は好きか」をたずねる質問です。Doesを使うと、そのあとの動詞は元の形のlikeにします。肯定文のShe likes music.と、疑問文のDoes she like music?を比べましょう。
| 文の種類 | 正しい英文 | 意味 |
|---|---|---|
| 肯定文 | She likes music. | 彼女は音楽が好きです。 |
| 疑問文 | Does she like music? | 彼女は音楽が好きですか。 |
| 否定文 | She does not like music. | 彼女は音楽が好きではありません。 |
この例では「likesのsを忘れない」とだけ覚え直すと、疑問文でもsを付けることになります。どの形の文で、前にDoesやdoes notがあるかを見る必要があります。sがどこかへ逃げると考えるのではなく、Doesを使う形と動詞の原形をセットで確認します。
一方、答案の誤りがDoes she like musick?なら、likeの形は正しく、musicのつづりを確かめる必要があります。同じ問題でバツが付いていても、次に練習する内容は異なります。
「ケアレスミス」と先に名付けることにも注意します。わかっていたのに書き間違えたのか、答えを見て初めてわかったのかは、答案だけでは決まらないことがあります。答えを隠してもう一度解くと、今その形を使えるかを確かめられます。
次に解く問題を、違いに合わせて一つ選ぶ
理由を確認したら、復習先を具体的にします。先ほどのDoes she likes …?なら、教科書やワークのDoesの疑問文から、動詞が別の一問を選びます。たとえば「彼はテニスをしますか」です。
Does he play tennis?
「彼はテニスをしますか。」
Doesのあとをplaysにせず、playにするところを確かめます。likeという語だけを直したのではなく、Doesと動詞の形の関係を使えるかを見る問題です。hasを使う文を習っているなら、Does she have a pen?のようにhaveへ戻す例も選べます。
| 答案で確認した違い | 次の練習の例 |
|---|---|
| Doesのあとをlikesにした | Does he play …?を一問作る |
| musicをmusickと書いた | musicの見本と比較し、隠して書く |
| 文頭の大文字を小文字にした | 短い二文で文頭とIを見直す |
| 「〜ではない」を読み落とした | 設問の否定の条件に印を付け、一問解く |
表は例なので、自分の誤りに合うものを選びます。「大文字を間違えたら大文字の問題を百問」と量だけを増やすより、その問題でどこを見直すかを決めます。
次の問題が解けたら、答えを見ていない状態で、何を手掛かりにしたか一言残します。「Doesがあるのでplay」と言えれば、今回確かめた内容が使えています。別の問題で止まったら、その違いをまた一つ比べます。一回の成功で、今後は絶対に間違えないと決める必要はありません。
わからないままの箇所は、質問の形で持っていく
解説を読んでも、肯定文と疑問文の違いがつながらない場合は、二つの文を並べたまま先生に見てもらいます。「Does she likes music?と書きました。She likes music.ではlikesなのに、質問ではlikeになるところを確認したいです」と伝えられます。
質問にするときは、「全部教えてください」より、問題、自分の答え、迷う箇所を見せると話を始めやすくなります。用語がわからなくても、「ここのsです」と指してかまいません。
復習メモは、次の四行くらいでまとめられます。
- 選んだ問題:問題用紙の大問2、3番。
- 答案の違い:Doesのあとをlikesにした。
- 次の練習:ワークのDoesの質問を一問、答えを隠して解く。
- 質問すること:解説を読んでも迷う場合、肯定文との違いを聞く。
問題番号は、実際の答案の番号を書いてください。教科書やワークのページ番号も残すと、次に教材を開く場所が決まります。色分けや書き直しに時間を使いすぎず、「次にすることが読めるか」を確かめます。
テストの返却当日にすべて終える時間がなければ、今日は一問を選び、翌日に解く問題を決めて終える方法もあります。数日後、選んだ問題を試し、まだ迷う点があれば質問を更新します。答案を保管するだけで終わらず、次の一問へつなげられれば、復習の材料として使えています。
確認問題
- 「彼女は音楽が好きですか」の答えにDoes she likes music?と書きました。正しい英文に直し、確認する箇所を説明してください。
- 一問目の形を別の内容で確かめます。「彼はテニスをしますか」を英語で書いてください。play、tennisを使います。
- Doesのあとがlikeになる理由を読んでもわかりません。先生に見せる質問メモの例を書いてください。
解答・解説を開く
- Does she like music? Doesを使う疑問文では、あとの動詞を元の形のlikeにします。確認するのはDoesと動詞の形の組み合わせです。
- Does he play tennis? 主語や内容が変わっても、Doesのあとに原形のplayを使います。
- 解答例:「She likes music.とDoes she like music?で、likeの形が変わる理由を確認したいです。答案ではDoes she likes music?と書きました」。自分の答えと見本を示し、迷う場所を伝えています。
答案を開いたら、まず一問を選んでみましょう。「次にこの問題を解く」「この二文を先生に聞く」と決まれば、同じミスをしたという気持ちを、次の行動につなげられます。
