現在完了と単純過去は、どちらも過去の出来事に触れますが、話し手の視点が違います。I have finished my homework, so I can play now. は、終えた結果が今につながっています。I finished my homework at seven. は、7時という過去の時点に起きて終わった出来事です。形だけでなく、現在とのつながりを伝えるのか、終了した過去時点を伝えるのかを判断し、時を表す語句からも選べるようにしましょう。
基本ルール
現在完了は have / has + 過去分詞 で、過去の出来事を経験、結果、継続などの形で現在と結び付けます。I have lost my key. は、鍵をなくした結果、今も持っていないことを表します。いつなくしたかより、現在の状態が重要です。
単純過去は動詞の過去形を使い、過去の特定時点に起きて終わった出来事を表します。I lost my key yesterday. は、昨日という終了した時点の出来事です。現在すでに鍵が見つかったかどうかは、この文だけでは分かりません。
yesterday、last week、two days ago、in 2020、at seven など、終了した過去時点を明示するときは単純過去を使うのが基本です。現在完了とこれらを直接組み合わせないようにします。
作り方・使い方
最初に、「いつ起きたか」を終了した時点とともに述べたいかを考えます。「昨日彼に会った」なら I saw him yesterday. です。yesterday が明確なので、see の過去形 saw を使います。
次に、現在までの経験や現在の結果を伝えたいかを考えます。「彼に会ったことがある」なら I have met him before.、「宿題を終えたので今遊べる」なら I have finished my homework, so I can play now. です。過去の出来事が今の経験や状態につながっています。
過去から今まで続く状態にも現在完了を使います。I have lived here for five years. は「私はここに5年間住んでいます」で、今も住んでいます。I lived there for five years. は「そこに5年間住んでいました」で、通常は今は住んでいない過去の期間として理解されます。
現在完了で経験の有無を述べた後、単純過去で詳細を加えることができます。I have been to Nara twice. I went there last spring. は、最初に現在までの経験、次に去年の春という具体的な一回を述べます。一文ごとに時間の視点を選びます。
today や this week は、話す時点で期間がまだ終わっていないことがあります。その場合、今とのつながりを強調して現在完了を使える一方、具体的な終了した出来事として単純過去を使うこともあります。初心者はまず、明確に終了した yesterday や last week との区別を確実にしましょう。
例文
I have finished my homework, so I can play now. は「宿題を終えたので、今は遊べます」です。宿題が終わった結果が can play now という現在の状況につながっています。
I finished my homework at seven. は「私は7時に宿題を終えました」です。at seven が過去の終了時点を示すため、単純過去 finished を使います。
Have you ever seen snow? は「雪を見たことがありますか」です。今までの経験を尋ね、特定の過去時点は示していません。Did you see snow yesterday? なら「昨日、雪を見ましたか」で、昨日の出来事を尋ねます。
She has lived in Tokyo since 2022. は「彼女は2022年から東京に住んでいます」です。住み始めた過去から今までの継続です。She lived in Tokyo in 2022. は2022年という過去の期間の事実を述べます。
よくある間違い
誤りの I have seen him yesterday. は、現在完了と終了した時点 yesterday を一緒に使っています。正しくは I saw him yesterday. です。過去形 saw を使い、昨日の出来事として述べます。
Did you ever been to Kyoto? は二つの形を混ぜています。今までの経験なら Have you ever been to Kyoto? です。特定の旅行について尋ねるなら Did you go to Kyoto last year? のように単純過去を使います。
I have finished my homework at seven. は、7時という終了時点を明示する基本文では不適切です。I finished my homework at seven. とします。時を示さず今の完了結果を伝えるなら I have finished my homework. です。
確認問題
We have visited the museum last Sunday.を、時を表す語句に合う時制へ直してください。- 「私はその映画を三回見たことがあります」を、現在までの経験として英語にしてください。
- 「彼は5年間ここで働いています」と「彼は昨年ここで働きました」を、現在完了と単純過去で書き分けてください。
解答
We visited the museum last Sunday.です。last Sundayは終了した過去時点なので単純過去を使います。I have seen the movie three times.です。現在までの経験回数なので、have + seenと文末のthree timesを使います。He has worked here for five years.とHe worked here last year.です。前者は今までの継続、後者は昨年の終了した出来事です。
まとめ
現在完了は have / has + 過去分詞 で、経験、現在に残る結果、過去からの継続など、過去を今と結び付けます。単純過去は過去形を使い、終了した過去時点の出来事を表します。yesterday、last week、ago、具体的な過去時刻があれば単純過去が基本です。今への影響や今までの経験を述べるのか、いつ起きた出来事かを述べるのかを先に決めましょう。比較練習では、具体的な時をいったん外して意味の変化を見ます。She has gone home. は今ここにいない結果、She went home at five. は5時の出来事です。また、現在完了で経験を尋ねた後に When did you do it? と単純過去で時を尋ねることができます。一つの会話の中でも目的に応じて時制は変わります。見直しでは、終了した過去時点が現在完了の文に混ざっていないか、have / has の後ろが過去分詞か、単純過去が正しい不規則形かを確認しましょう。
