現在分詞と過去分詞で名詞を修飾する

名詞を説明するために、動詞から作る現在分詞や過去分詞を使うことがあります。the singing girl は「歌っている女の子」、a broken window は「割れた窓」です。現在分詞は名詞がその動作をする能動・進行中の関係を、過去分詞は名詞が動作を受けた受動の関係や完了した状態を表します。さらに、分詞が一語だけか、ほかの語を伴うまとまりかによって、名詞の前後どちらへ置くかが変わります。

目次

基本ルール

現在分詞は-ing形で能動・進行中を表す

現在分詞は動詞の -ing 形で、修飾される名詞がその動作をしている関係を表します。the singing girl では歌っているのは女の子です。the boy running in the park では、公園で走っているのは少年です。「名詞が〜している」と言えるかを確認します。

過去分詞は受動や完了した状態を表す

過去分詞は、修飾される名詞が動作を受ける関係や、その結果の状態を表します。a broken window は「割られた・割れた窓」、a letter written in English は「英語で書かれた手紙」です。「名詞が〜される・された」と言えるかが手掛かりです。

分詞一語は通常名詞の前に置く

分詞が一語だけで名詞を説明するときは、通常名詞の前へ置きます。a sleeping baby、falling leaves、a used bike、boiled eggs のようにします。冠詞や数を表す語がある場合は、その後ろ、名詞の直前に分詞を置きます。

語句を伴う分詞のまとまりは通常名詞の後ろに置く

分詞が目的語、場所、時などの語句を伴う場合は、通常名詞の後ろから説明します。the girl singing a song、the bikes parked near the gate のようにします。長い説明を名詞の前に詰め込まず、中心の名詞を先に示します。

作り方・使い方

名詞が動作をする側か受ける側か判断する

「走っている犬」なら走るのは犬自身なので現在分詞 the running dog です。「門の近くに止められた自転車」なら自転車は止める動作を受ける側なので過去分詞 the bikes parked near the gate です。日本語の語尾だけでなく、動作の向きを考えます。

一語なら前、まとまりなら後ろを基本にする

the crying baby では crying 一語なので前に置きます。「部屋で泣いている赤ちゃん」なら the baby crying in the room と、crying in the room のまとまりを後ろへ置きます。過去分詞でも a painted wall と a wall painted by students のように変わります。

現在分詞と進行形を区別する

The girl is singing. の is singing は文の述語となる現在進行形です。The singing girl is Yui. の singing は名詞 girl を説明する現在分詞です。形は同じでも、be動詞とともに文の中心を作るか、名詞を修飾するかで役割が違います。

過去分詞と受け身を区別する

The window was broken yesterday. の was broken は受け身の述語です。The broken window was repaired. の最初の broken は名詞 window を説明します。どちらも受動・結果の意味を持ちますが、文中の位置と働きが異なります。

動作の段階で意味が変わる組を比べる

falling leaves は「落ちている途中の葉」、fallen leaves は「落ちた葉」です。boiling water は「沸騰している水」、boiled water は「沸かした水」です。現在分詞は動作中・能動、過去分詞は完了・受動という違いが見えます。

例文

The singing girl is my sister.(歌っている女の子は私の妹です。)歌う動作をしているのが女の子なので現在分詞を使います。

Look at the sleeping cat.(眠っている猫を見てください。)sleeping 一語を名詞の前へ置いています。

The boy running by the river is Ken.(川のそばを走っている少年はケンです。)running by the river というまとまりが後ろから少年を説明します。

This is a book written in English.(これは英語で書かれた本です。)本は書く側ではなく書かれる側なので過去分詞 written を使います。

The bikes parked near the gate belong to our teachers.(門の近くに止められている自転車は先生たちのものです。)過去分詞のまとまりを名詞の後ろへ置きます。

We picked up the fallen leaves.(私たちは落ちた葉を拾いました。)葉がすでに落ちた結果の状態を fallen で表します。

よくある間違い

動作を受ける名詞に現在分詞を使う

This is a book writing in English. は誤りです。正しくは This is a book written in English.(これは英語で書かれた本です。)です。本は書く動作をする側ではなく、書かれる側なので過去分詞を使います。

動作をする名詞に過去分詞を使う

The run boy is my brother. は誤りです。「走っている少年」なら The running boy is my brother. とします。少年自身が走る動作をしているため現在分詞 running が必要です。

長い分詞のまとまりを名詞の前へ置く

The singing a song girl is Yui. は誤りです。The girl singing a song is Yui.(歌を歌っている女の子はユイです。)とします。目的語 a song を伴う分詞のまとまりは通常名詞の後ろに置きます。

現在分詞と過去分詞で時間だけを比べる

a written student は「書いた生徒」という意図には誤りです。過去の出来事だから過去分詞を選ぶのではありません。「手紙を書いている生徒」なら、生徒が動作をする側なので the student writing a letter です。一方、「手紙を書いた生徒」と完了した過去を表すなら the student who wrote a letter とします。どちらの場合も、生徒は書く側です。過去分詞は過去時制を示すためではなく、修飾される名詞が動作を受ける関係や完了した状態を表すときに選びます。

確認問題

名詞が動作をする側か受ける側か、分詞が一語かまとまりかを確認してください。

  1. 「公園で遊んでいる子どもたち」を、現在分詞のまとまりで英語にしてください。
  2. This is a picture painting by Yui. を正しい過去分詞に直してください。
  3. The carrying a box man is my father. を自然な語順に直してください。

解答

長い説明は中心の名詞の後ろへ置きます。

  1. the children playing in the park です。子どもたち自身が遊んでいるため現在分詞 playing を使います。
  2. This is a picture painted by Yui. です。絵は描かれる側なので過去分詞 painted を使います。
  3. The man carrying a box is my father. です。carrying a box は目的語を伴うまとまりなので名詞 man の後ろへ置きます。

まとめ

現在分詞は、修飾される名詞が動作をする能動・進行中の関係を表します。過去分詞は、名詞が動作を受ける受動の関係や、動作が完了した結果の状態を表します。分詞一語は通常 a sleeping baby、a broken window のように名詞の前へ置き、目的語や場所などを伴うまとまりは the boy running in the park のように後ろへ置きます。過去の話かどうかではなく、名詞と動作の向きを確認して選びましょう。

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