時刻や天候や距離を表すit

it は普通、「それ」という意味で前に出た物を指します。しかし、It is seven thirty. や It is sunny. の it に、「それ」に当たる特定の物はありません。英語の基本的な平叙文には主語が必要なので、時刻、天候、距離を述べる基本表現では形式的な主語 it を置きます。この記事ではこの三つの用法にしぼり、何かを指す it との違いを理解して、It is ... の文を作れるようにします。

目次

基本ルール

時刻を表す基本の形は It is+時刻 です。It is seven thirty now. は「今は7時30分です」です。この it は時計や時間という名詞を直接指しているのではなく、英文に必要な主語の位置を満たします。Is seven thirty now. のように it を省略すると、普通の平叙文として主語が欠けます。

天候を形容詞で表す基本の形も It is+天候を表す形容詞 です。It is sunny today. は「今日は晴れています」、It is cold this morning. は「今朝は寒いです」です。晴れや寒さを引き起こす特定の物を主語にするのではなく、周囲の天候や気温の状況全体を述べるため、形式的な it を使います。

距離は It is+距離+from A to B という形で表せます。It is three kilometers from here to the station. は「ここから駅までは3キロメートルです」です。from が出発点、to が到着点を示します。この it も特定の物を指さず、二地点間の距離という状況を述べる形式的な主語です。

特定の物を指す it との違いは、前に対応する名詞があるかで考えられます。I have a new watch. It is useful. では、二文目の It は前の a new watch を指し、「それは便利です」と訳せます。一方、会話の最初に It is rainy today. と言った場合、it が指す物を探す必要はありません。

作り方・使い方

時刻の文を作るときは、主語 It、be動詞 is、時刻の順に置きます。「今は8時15分です」なら It is eight fifteen now. です。ちょうど8時なら It is eight o'clock. とも言えます。文頭の It は大文字にし、普通の言い切りなら最後にピリオドを置きます。

天候の文では、sunny、cloudy、rainy、windy、hot、cold などの形容詞を is の後ろへ置きます。It is windy near the sea. なら「海の近くは風が強いです」です。時を表す today や場所を表す語句を後ろに加えて、どの状況について述べるかを明確にできます。

雨や雪が実際に降っている動作を述べるときは、It is raining.、It is snowing. のような進行形をよく使います。ここでも it は形式的な主語です。It is rainy. は雨模様という天候の状態、It is raining. は雨が降っていることに焦点を当てます。どちらも文脈によって使えますが、形と意味の違いを意識します。

距離の文では、まず二つの地点を決めます。「学校から図書館まで」「ここから駅まで」のように、from の後ろへ出発点、to の後ろへ到着点を置きます。その前に距離を置き、It is two kilometers from the school to the library. とします。距離の単位が複数なら kilometers や miles も複数形にします。

見分けるときは、it を「それ」と訳して自然かを試します。前に出たかばんを指すなら「それ」で意味が通ります。時刻、天候、距離の文で「それは7時です」「それは晴れです」と無理に考える必要はありません。ただし形式的だからといって省略できるわけではなく、英語の主語として形の上で必要です。

例文

It is seven thirty now. は「今は7時30分です」です。now により現在の時刻だと明確になります。it は時計を指すのではなく、時刻を述べる形の主語です。

It is three kilometers from here to the station. は「ここから駅までは3キロメートルです」です。距離 three kilometers の後ろに、出発点 from here と到着点 to the station が続きます。

It is sunny and warm today. は「今日は晴れて暖かいです」です。二つの形容詞 sunny と warm を and で結び、今日の天候を説明します。特定の物を指す主語はありません。

It is snowing in the mountains. は「山では雪が降っています」です。進行形 is snowing で今起きている天候を表し、in the mountains が場所を示します。

It is about ten minutes from my house to school by bike. は「私の家から学校までは自転車で約10分です」です。厳密には物理的な距離ではなく移動時間を表していますが、二地点間の隔たりを述べる同じ形式的な it の形です。about は「約」という意味です。

I found a small box. It is very light. は「私は小さな箱を見つけました。それはとても軽いです」です。こちらの It は前の箱を指します。時刻・天候・距離の形式的な it と比べるための例です。

よくある間違い

Is sunny today. は、天候を表す基本の平叙文として主語が欠けています。正しくは It is sunny today. です。be動詞 is だけでは主語の役割を果たしません。日本語で「今日は晴れです」と主語を意識しなくても、英語では It を置きます。

Today is sunny. は文脈によって意味を推測できますが、基本的な天候表現としては It is sunny today. のほうが自然です。「今日」という日そのものが晴れているというより、今日の天候状況を形式的な it で述べます。文法的に形が作れることと、目的に自然な表現であることを区別します。

It are five o'clock. はbe動詞の選択が誤っています。主語 It は三人称単数として扱うため、It is five o'clock. とします。後ろの数字が複数に見えても、be動詞は主語 It に合わせます。

It is two kilometer from here to the park. では、数の two に対して単位が単数です。正しくは It is two kilometers from here to the park. です。一キロなら one kilometer、二キロ以上なら kilometers とします。

The weather is sunny today. は文法的に誤りとは言い切れませんが、日常の基本表現として天候を述べるなら It is sunny today. が簡潔で自然です。形式的な it を避けるために毎回 the weather を主語へ置く必要はありません。

確認問題

次の日本語に合うように、形式的な主語 it を使った英文を完成させてください。時刻、天候、距離のどれかも答えましょう。

  1. 「今は9時です」 ___ nine o'clock now.
  2. 「今日は風が強いです」 ___ windy today.
  3. 「ここから博物館までは5キロです」 ___ five kilometers from here to the museum.

解答

三問とも特定の物を指さない形式的な主語を使い、主語 It にbe動詞 is を合わせます。

  1. It is nine o'clock now. 時刻を表す It is+時刻 の形です。
  2. It is windy today. 天候を表す形容詞 windy を is の後ろへ置きます。
  3. It is five kilometers from here to the museum. 距離、出発点、到着点の順に続けます。

まとめ

基本的な時刻、天候、距離の表現では、特定の人や物を指さない形式的な主語 it を使います。時刻は It is+時刻、天候は It is+形容詞 または It is raining など、距離は It is+距離+from A to B が基本です。形式的でも英文の主語として必要なので省略しません。前に出た名詞を「それ」として受ける it と比べ、指す物があるか、時刻・天候・距離という状況全体を述べているかを確認しましょう。

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