自動詞と他動詞を見分ける

英語の動詞の後ろに場所や人を続けるとき、前置詞が必要かどうか迷うことがあります。arrive at the station では at が必要ですが、reach the station では前置詞を入れません。この違いは、動詞が目的語を直接取る他動詞として使われているか、目的語を直接取らない自動詞として使われているかに関係します。日本語訳だけで判断せず、動詞と後ろの語の結び付き方を例文から確かめましょう。

目次

基本ルール

他動詞は目的語を直接取る

他動詞は、動作が向かう相手や物を、前置詞なしで直後に置けます。I like music. の music、We reached the campsite. の the campsite が目的語です。「何を」「誰を」に当たる語が動詞へ直接続き、SVOなどの文型を作ります。

自動詞は目的語を直接取らない

自動詞は、主語の動作や変化だけで基本の意味が成り立ち、目的語を直接取りません。The baby smiled. や Our bus arrived. は、主語と動詞だけで文として成立します。動作に関係する相手や場所を加える場合は、smiled at me、arrived at the museum のように前置詞が必要になることがあります。

前置詞の後ろの名詞は動詞の直接目的語ではない

The baby smiled at me. の me は at の後ろにあります。smile が me を直接取っているわけではありません。at me 全体が「私に向かって」という関係を加えています。「名詞が動詞の後ろにあるから目的語」と考えず、間に前置詞があるかを確認します。

同じ動詞でも使い方が変わることがある

動詞の中には、意味や文の形によって自動詞にも他動詞にもなるものがあります。The door opened. ではドア自身が開くので open は自動詞、Mika opened the door. ではドアを開けるので他動詞です。単語に一つの札を固定するのではなく、その文で目的語を直接取っているかを見ます。

作り方・使い方

動詞の直後に何があるかを見る

まず動詞の直後を確認します。She reached the library. なら名詞句 the library が前置詞なしで続き、到着した場所が直接目的語になっています。She arrived at the library. なら at が間にあるため、arrive は場所を直接目的語に取っていません。

arriveとreachを組で比べる

arrive は「到着する」という自動詞で、狭い場所や地点には arrive at、国や都市など広い場所には arrive in をよく使います。reach は「〜に到着する」という他動詞で、reach the station のように場所を直接続けます。reach at the station とはしません。

前置詞も動詞と一緒に覚える

自動詞の後ろに情報を足すとき、どの前置詞でもよいわけではありません。listen to music、wait for the bus、smile at a child のように、自然な組み合わせがあります。一方、他動詞の hear music、discuss the plan には基本的に目的語の前の to や about は不要です。

「何を?」と聞けるかを補助にする

Ken uses a computer. なら「何を使うのか」に a computer と答えられるため、use は他動詞として使われています。Ken laughed loudly. では loudly は笑い方を表す副詞で、目的語ではありません。ただし日本語の助詞だけでは判断しにくい場合もあるため、英語の語順と辞書の例文を優先します。

辞書では意味ごとの型を確認する

run は He runs every morning. では「走る」という自動詞ですが、She runs a shop. では「店を経営する」という他動詞です。辞書には、自動詞・他動詞の表示や、その意味で使う例文があります。新しい動詞は訳だけでなく、「動詞だけ」「動詞 + 目的語」「動詞 + 前置詞」の形まで記録すると使い分けやすくなります。

例文

Our bus arrived at the museum at nine.(私たちのバスは九時に博物館へ着きました。)arrive は場所を直接取らないため at を使います。

We reached the campsite before dark.(私たちは暗くなる前にキャンプ場へ着きました。)reach は他動詞なので場所を直接続けます。

The baby smiled at me.(その赤ちゃんは私にほほえみました。)ほほえみを向ける相手は at で示します。

I listened to the radio after dinner.(私は夕食後にラジオを聞きました。)listen の対象を加えるときは to が必要です。

My sister opened the window.(姉は窓を開けました。)the window は開ける動作を受ける直接目的語です。

The window opened slowly.(窓はゆっくり開きました。)この文では open が自動詞として使われ、slowly は動作を説明する副詞です。

よくある間違い

arriveの後ろへ場所を直接置く

Our bus arrived the museum at nine. は誤りです。正しくは Our bus arrived at the museum at nine.(私たちのバスは九時に博物館へ着きました。)です。この意味の arrive は自動詞なので、場所の前に at を置きます。

reachの後ろにatを入れる

We reached at the station. は誤りで、We reached the station.(私たちは駅に着きました。)が正しい文です。reach は場所を直接目的語に取る他動詞なので、目的語との間に at を入れません。

listenの対象を直接置く

I listened music last night. は誤りです。I listened to music last night.(私は昨夜音楽を聞きました。)とします。listen は「耳を傾ける」という自動詞で、聞く対象を示すには to が必要です。hear music との形の違いにも注意します。

同じ動詞はいつも同じ種類だと考える

The class started. では授業が始まるので start は自動詞、The teacher started the class. では先生が授業を始めるので他動詞です。どちらも文法的に正しく、意味の焦点が違います。辞書で「自動詞か他動詞か」を一度だけ決めて終わらないようにします。

確認問題

動詞が場所や物を直接取るか、前置詞を必要とするかを判断してください。

  1. We arrived the hotel before noon. の誤りを直してください。
  2. They reached at the top of the hill. の誤りを直してください。
  3. The door opened. と Yuki opened the door. で、open はそれぞれ自動詞・他動詞のどちらですか。

解答

目的語を直接取っているかを、前置詞と語順から確認します。

  1. We arrived at the hotel before noon. です。arrive は場所を直接取らないため、地点を表す at を置きます。
  2. They reached the top of the hill. です。reach は場所を直接目的語に取るため at は不要です。
  3. The door opened. の open は自動詞、Yuki opened the door. の open は他動詞です。後者では the door を直接目的語に取っています。

まとめ

他動詞は like music や reach the station のように目的語を直接取ります。自動詞は基本的に目的語を直接取らず、場所や相手を加えるときに arrive at、smile at、listen to など前置詞を使う場合があります。同じ動詞が意味や文の形によって両方に使われることもあります。日本語訳だけで前置詞を決めず、その文で動詞の直後に何が続くかを確認し、動詞と型を例文で覚えましょう。

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