「熱すぎて食べられない」「速すぎて理解できない」のように、程度が限界を超えた結果、ある動作ができないことがあります。英語では too ... to ... を使うと、その原因と結果を一つの文で簡潔に表せます。too を単に「とても」と覚えると、否定の意味を見落としやすくなります。この記事では、形容詞・副詞を置く語順、動作をする人の示し方、目的語の重複を避ける方法を説明します。
基本ルール
基本の語順は「too+形容詞・副詞+to+動詞の原形」です。意味は「〜すぎて…できない」です。The tea is too hot to drink. なら、熱さが飲める範囲を超えているため、「そのお茶は熱すぎて飲めません」となります。too hot が原因、to drink が実現できない動作です。
too 自体に「必要な範囲を超えすぎて」という否定的な結果が含まれます。そのため、基本形では not を加えません。too difficult to answer は「難しすぎて答えられない」であり、単なる「とても難しい」ではありません。程度が大きくても問題がない場合は、very などとの違いに注意します。
形容詞だけでなく、副詞も置けます。He spoke too fast to understand. では、fast が話し方を説明する副詞で、「速く話しすぎて理解できない」という関係です。何が限界を超えたのかを考え、物や人の状態なら形容詞、動作の様子なら副詞を選びます。
後ろの動作をする人を明示するときは、for + 人 をto不定詞の前へ置きます。形は「too+形容詞・副詞+for + 人+to+動詞の原形」です。This question is too hard for me to answer. は「この問題は私には難しすぎて答えられません」です。
文の主語がto不定詞の動詞の目的語になる場合、後ろで代名詞を繰り返しません。This box is too heavy for me to carry. では、運ぶ物は主語の This box だと分かるので、carry it とはしません。この省略を理解すると、自然で重複のない文になります。
作り方・使い方
まず「できない動作」を決めます。「この川は広すぎて泳いで渡れない」なら、できない動作は swim across です。次に、その動作を妨げる程度を表す形容詞や副詞を選び、too wide とします。主語、be動詞、程度、to不定詞の順に並べれば、This river is too wide to swim across. となります。
動作をする人が主語と同じなら、通常 for + 人 は必要ありません。I am too tired to study. では、疲れている人も勉強する人も I です。一方、The desk is too high for the child to use. では、机と使う人が異なるため、for the child があると関係が明確です。
過去の出来事ではbe動詞や中心の動詞を過去形にしますが、to の後ろは原形です。The music was too loud for us to hear the guide. は「音楽が大きすぎて、私たちは案内人の声を聞けませんでした」です。to heard にはしません。
見直すときは、「限界を超えた原因があるか」「その結果できない動作が続くか」「動作をする人が必要なら for で示したか」「toの後ろが原形か」を確認します。日本語に「できない」があっても、能力そのものがないだけなら cannot の方が合うこともあります。程度と結果の関係がある場面で使います。
例文
The soup is too hot to eat now. は「そのスープは熱すぎて今は食べられません」です。too hot が食べられない原因で、食べる対象は主語のスープなので、to eat it とはしません。
He spoke too fast for us to understand. は「彼は速く話しすぎて、私たちには理解できませんでした」です。話し方を説明する副詞 fast を使い、理解する人を for us で示しています。
I was too nervous to answer the question. は「私は緊張しすぎてその質問に答えられませんでした」です。緊張した人と答える人が同じなので、for me は不要です。
This print is too small for my grandfather to read. は「この印刷は小さすぎて祖父には読めません」です。読む人が主語と異なるため、for my grandfather をto不定詞の前に置きます。
The train moved too quickly for us to see the station name. は「電車が速く動きすぎて、私たちは駅名を見られませんでした」です。quickly は動詞 moved の様子を説明する副詞です。
よくある間違い
This box is too heavy that I carry. は、too の後ろを that 節にした誤りです。正しくは This box is too heavy for me to carry. です。「私には運べない」と動作主を示すため、for me to carry を続けます。
The soup is too hot not to eat. は、食べられない意味を作るために not を足した誤りです。正しくは The soup is too hot to eat. です。too hot だけで、熱さが適切な範囲を超えたという否定的な結果を表します。
The bag is too heavy for I to lift it. には二つの問題があります。正しくは The bag is too heavy for me to lift. です。for の後ろは目的格 me とし、持ち上げる物は主語のバッグなので it を重ねません。
確認問題
語句を補い、「〜すぎて…できない」という文を完成させてください。
- このコーヒーは苦すぎて飲めません。
This coffee is (bitter / drink). - その説明は私たちには難しすぎて理解できませんでした。
The explanation was (difficult / us / understand). - 彼女は小さすぎてその棚に手が届きません。
She is (short / reach / the shelf).
解答
too、程度を表す語、必要なら for + 人、to不定詞の順に並べます。
This coffee is too bitter to drink.苦さが飲める範囲を超えているのでtoo bitter to drinkとします。The explanation was too difficult for us to understand.理解する人をfor usで示し、to understandを続けます。She is too short to reach the shelf.背が低い人と手を伸ばす人が同じなので、for herはなくても明確です。
まとめ
too + 形容詞・副詞 + to + 動詞の原形 は、程度が必要な範囲を超え、その結果として動作ができないことを表します。動作をする人が別なら、to不定詞の前に for + 人 を置きます。too に否定的な結果が含まれるため、基本形に not は不要です。原因と結果を分け、誰が何をできないのかを確認して組み立てましょう。
