部屋や町に「何かがあります」「誰かがいます」と初めて伝えるとき、英語では There is または There are を使えます。どちらを選ぶかは、後ろで存在を紹介する名詞が単数か複数かによって決まります。日本語では「ある」「いる」を変えて人と物を区別しますが、この英語表現ではまず数に注目します。この記事では、単数・複数の見分け方、場所の加え方、すでに話題に出た物を述べる文との違いを学びます。
基本ルール
There is は、一人または一つの存在を紹介するときに使います。There is a park near my house. は「私の家の近くに公園があります」です。後ろの名詞句 a park が一つなので is を選びます。数えられない名詞を一まとまりとして述べる場合も、There is some water in the bottle. のように is を使います。
There are は、二人・二つ以上の存在を紹介するときに使います。There are three books on the desk. は「机の上に本が三冊あります」です。three books が複数なので are です。two students、many trees、some pictures のような複数名詞が後ろに続く場合も同じです。
文頭の there は、この構文では「そこ」という具体的な場所を表す副詞とは役割が違います。存在を紹介するための形の一部です。実際の場所は文の後ろへ置き、There is a cat under the table. の under the table のように示します。「そこに猫がいます」と場所の「そこ」を強調する別の用法と混同せず、There is/are+存在する物・人+場所 を一つの型として捉えます。
この表現は、会話や文章で初めて話題に出す人や物の存在を伝えるのに向いています。There is a new student in our class. と紹介した後は、その生徒がすでに話題になっているので The student is from Canada. のように普通の主語で説明できます。いつでも「ある」を There is にするのではなく、情報を新しく紹介する目的を意識します。
作り方・使い方
文を作るときは、まず存在を伝えたい人や物を英語にします。「公園が一つ」なら a park、「猫が二匹」なら two cats です。次に、その名詞句が単数か複数かを見て There is または There are を選びます。最後に near my house や in the garden など場所を加えます。
「庭に猫が二匹います」は、存在するものが two cats と複数なので、There are two cats in the garden. です。日本語の「います」だけから is を選ばず、英語でbe動詞の直後に来る名詞の数を見ます。「庭に猫が一匹います」なら There is a cat in the garden. へ変わります。
数えられる単数名詞には、通常 a、an、one などが必要です。There is book on the desk. ではなく、初めて紹介する本一冊なら There is a book on the desk. とします。複数なら名詞も複数形にして、There are books on the desk. とします。be動詞だけでなく、名詞の形も数に合わせます。
複数の種類を並べる文では、初心者のうちは一文を分けると明確です。「机に本が一冊とペンが二本あります」なら、There is a book on the desk. There are two pens there, too. とできます。一文の中で最初の名詞に合わせる用法もありますが、まず単数と複数を別々の文で正確に表せるようにしましょう。
見直すときは、There の直後だけを見ず、is または are の後ろの名詞句へ線を引くつもりで確認します。「数を表す語は何か」「名詞に複数の形があるか」「場所は最後に置かれているか」を順に点検すると、数の不一致を見つけやすくなります。
例文
There is a park near my house. は「私の家の近くに公園があります」です。a park は一つの公園なので is を使います。near my house が場所を説明しています。
There are three books on the desk. は「机の上に本が三冊あります」です。数の three と複数形 books に注目し、are を選びます。場所は on the desk です。
There is a new student in our class. は「私たちのクラスに新しい生徒が一人います」です。人についても一人なら There is を使います。日本語の「いる」だから特別なbe動詞を選ぶわけではありません。
There are many trees around the school. は「学校の周りに木がたくさんあります」です。many trees が複数なので are です。around the school が存在する場所を示します。
There is some milk in the fridge. は「冷蔵庫に牛乳がいくらかあります」です。milk は通常、液体として数えない名詞なので is を使います。容器を数えるなら There are two bottles of milk in the fridge. と複数にできます。
よくある間違い
There is two cats in the garden. は、後ろの two cats が複数なのに is を使った誤りです。正しくは There are two cats in the garden. です。文頭の There に合わせるのではなく、存在するものの数に合わせます。
There are a book on the desk. も数が一致していません。a book は一冊なので There is a book on the desk. とします。are を使いたいなら There are two books on the desk. のように名詞句も複数にします。
すでに目の前の特定の本について「その本は机の上にあります」と述べたいとき、There is the book on the desk. は基本の紹介表現として不自然です。普通は The book is on the desk. とします。There is は新しい存在を紹介し、The book is は特定済みの本を主語にして場所を説明します。
There are some water in the glass. は、数えない名詞 water を複数として扱った誤りです。There is some water in the glass. とします。ただしコップを二つ数えるなら There are two glasses of water on the table. とできます。
確認問題
空所に There is または There are を入れて文を完成させてください。後ろの名詞句の数を確認します。
___ an apple in the bag.___ five students in the music room.___ some juice in this bottle.
解答
a/an、具体的な数、数えない名詞が選択の手がかりです。
There is an apple in the bag.an appleは一個なのでisを使います。There are five students in the music room.five studentsは複数なのでareを使います。There is some juice in this bottle.juiceは液体として数えない名詞なのでisを使います。
まとめ
There is は単数または数えない名詞、There are は複数の人や物の存在を紹介するときに使います。選択の基準は文頭の There ではなく、後ろに来る名詞句の数です。場所は名詞句の後ろへ加えます。この構文は初めて話題に出す存在を伝えるのに向き、すでに特定された物の場所を説明する場合は、その物を普通の主語にすることがあります。文を作るたびに「何がいくつあるのか」を先に決めると、is と are を正しく選べます。
