命令文と否定命令文とLet’sの作り方

相手に行動を求める命令、してはいけないことを伝える禁止、一緒にしようと誘う表現は、似ているようで文の始め方が違います。命令文は動詞の原形、否定命令文は Don't+動詞の原形、誘いは Let's+動詞の原形 です。普通の平叙文のような主語を表面に置かず、目的に合う合図から始めます。この記事では強さや丁寧さにも触れながら、三つの形を使い分けます。

目次

基本ルール

肯定の命令文は動詞の原形から始めます。Open your textbook. は「教科書を開きなさい」、Be careful. は「注意しなさい」です。行動する相手の you は意味上理解されるため、普通は文頭に置きません。三単現の s や to も付けず、原形を使います。

否定命令文は Don't+動詞の原形 です。Don't run in the hallway. は「廊下を走ってはいけません」です。be動詞を使う場合も Don't be noisy. のように、Don't の後ろを原形 be にします。基本の言い切りでは文末にピリオドを置きます。

誘いは Let's+動詞の原形 です。Let's clean the classroom. は「教室を掃除しましょう」です。Let's は Let us に由来する定着した形で、アポストロフィを含みます。後ろに to を置かず、原形を直接続けます。

命令文は状況や言い方によって強く響くことがあります。Please を文頭または文末に加えると依頼として丁寧になります。Please close the window.、Close the window, please. です。ただし文法上の中心は原形 close から始まる命令の形です。

作り方・使い方

まず目的を選びます。相手にしてほしいなら肯定命令、してほしくないなら否定命令、話し手も一緒に行う提案なら Let's です。「窓を開けて」は相手への依頼、「窓を開けないで」は禁止、「窓を開けよう」は共同の提案です。

肯定命令では、日本語の動詞に対応する英語の原形を先頭へ置きます。read、sit、listen、be動詞なら be です。目的語や場所を続けて Read this book.、Sit on this chair.、Be quiet in the library. とします。

禁止では完成した命令文の前に Don't を置くと考えます。Touch the picture. に対して Don't touch the picture. です。doesn't や not だけを使いません。聞き手が一人でも複数でも Don't は同じです。

誘いでは、話し手を含む「私たち」が一緒に行う内容かを確認します。Let's play soccer after school. は話し手も参加します。相手だけに行動してほしいなら Play soccer. という命令・提案の別表現であり、Let's の意味とは違います。

返答にも違いがあります。依頼には OK.、誘いには Yes, let's. や That's a good idea. と応じられます。誘いを断るときは Let's not ... という「〜しないでおこう」の形もありますが、相手への禁止 Don't ... とは意味が違います。

例文

Open your textbook to page ten. は「教科書の10ページを開きなさい」です。原形 Open から始まります。

Don't run in the hallway. は「廊下を走ってはいけません」です。Don't の後ろは原形 run です。

Let's practice English together. は「一緒に英語を練習しましょう」です。話し手と聞き手の共同の誘いです。

Please write your name here. は「ここに名前を書いてください」です。Please で丁寧にしています。

Don't be afraid. は「怖がらないでください」です。be動詞は原形 be になります。

Let's not use the computer today. は「今日はコンピューターを使わないでおきましょう」です。共同の否定提案で、禁止とは異なります。

よくある間違い

Let's to clean the classroom. は誤りです。Let's clean the classroom. とし、Let's の後ろへ原形を直接置きます。

Don't running here. は Don't の後ろが原形でないため誤りです。Don't run here. とします。

You open the door. は平叙文なら「あなたはドアを開けます」という意味になり、基本の命令文の形ではありません。命令なら Open the door. とします。ただし You を強く対比する特殊な命令用法とは分けて学びます。

Let's don't talk. は否定の誘いとして誤りです。Let's not talk. なら「話さないでおこう」、相手への禁止なら Don't talk. です。

確認問題

指定された目的に合う文を作ってください。

  1. close / the door を丁寧な肯定命令文にする。
  2. use / this phone を禁止する。
  3. study / together を誘いの文にする。

解答

文頭の合図と、動詞の原形を確認します。

  1. Please close the door. Please と原形 close を使います。
  2. Don't use this phone. Don't の後ろに原形を置きます。
  3. Let's study together. Let's の後ろに to なしで原形を続けます。

まとめ

命令文は主語を表面に置かず動詞の原形から始め、禁止は Don't+原形、共同の誘いは Let's+原形 で表します。Please を加えれば丁寧な依頼にできます。Don't は相手にしないよう求め、Let's not は一緒にしないでおこうと提案する違いもあります。目的を先に決め、合図の後ろが原形か、不要な to がないかを確認しましょう。

同じ動詞でも目的で文が変わります。Turn on the light. は相手への指示、Don't turn on the light. は禁止、Let's turn on the light. は話し手も含む提案です。日本語訳だけでなく、行動する人が聞き手だけか、話し手も一緒かを確認します。学校や公共の場所では、命令の強さに合わせて Please を加えると、依頼として適切な響きになります。

be動詞の文も原形から作ります。肯定は Be careful.、禁止は Don't be careless.、共同の提案は Let's be quiet. です。Don't are や Let's to be にはしません。また、Let's not hurry. は「一緒に急がないでおこう」で、Don't hurry. の「あなたは急がないで」と対象が違います。

見直しでは、主語 you を通常の命令文へ不要に置いていないか、Don't と Let's を混ぜていないか、動詞が原形か、Let's のアポストロフィと文末記号があるかを確認します。目的・行動する人・形の順に考えれば、命令、禁止、誘いを正確に選べます。たとえば掲示の Don't enter. は立入禁止、友達への Let's not enter. は「入らないでおこう」という共同判断です。同じ否定でも、誰の行動を決める文かまで説明できるようにしましょう。

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