ALTの質問が聞き取れないとき、何と言えばいい?場面別のひと言

ALTの先生から英語で質問されたとき、何と言われたかわからず、笑ってうなずいてしまったことはありませんか。答えを知らないのではなく、質問をもう一度聞きたいだけ、という場面もあります。

そんなときに使えるのが、聞き返したり、考える時間を頼んだりする短い表現です。「もう一度」「ゆっくり」「少し考えたい」は、必要なことがそれぞれ違います。自分が今どこで困っているかに合わせて、一言を選んでみましょう。

この記事では、質問されたあとも会話を続けられるよう、頼む言葉と、そのあとの返答をセットで練習します。聞き返すこと自体が、相手とやり取りするための一つの行動です。

目次

まずは「もう一度お願いします」を一つ用意する

質問の最初を聞き逃したり、周りの音で一部が聞こえなかったりしたときは、もう一度言ってもらいます。使いやすい一言は、次の表現です。

Could you say that again, please?
「もう一度言っていただけますか。」

Could you …?は、相手にお願いするときの言い方です。ここでは文法を全部分析する前に、一つのまとまりとして意味を確かめ、使う場面と結び付けてみましょう。say that againが「それをもう一度言う」、pleaseが丁寧なお願いを添えています。

長く感じる場合は、Again, please.(もう一度お願いします)という短い言い方から始めることもできます。授業のやり取りで使える形です。慣れてきたら、相手に何をしてほしいかがよりはっきりする長い表現も練習してみてください。

会話の例 意味
ALT: What sport do you like? どんなスポーツが好きですか。
You: Could you say that again, please? もう一度言っていただけますか。
ALT: What sport do you like? どんなスポーツが好きですか。
You: I like soccer. サッカーが好きです。

聞き返したあと、質問がわかったら内容を答えます。聞き返す言葉だけ言って終わりにせず、「もう一度聞く→意味を確かめる→答える」までが一つの練習です。

もう一度聞いてもわからなかったら、同じ速さでの繰り返しより、別の助けが必要かもしれません。そこで次の表現を使います。

速さが気になるときは、ゆっくり話してもらう

単語が続いて聞こえ、区切りがつかめないときは、次のように頼めます。

Could you speak more slowly, please?
「もう少しゆっくり話していただけますか。」

speakは「話す」、more slowlyは「もっとゆっくり」という意味です。単にもう一度ではなく、話す速さを調整してほしいことを伝えています。短く頼むなら、More slowly, please.(もう少しゆっくりお願いします)も使えます。

会話の例 意味
ALT: What do you do on Sundays? 日曜日には何をしますか。
You: Could you speak more slowly, please? もう少しゆっくり話していただけますか。
ALT: What do you do on Sundays? 日曜日には何をしますか。
You: I play tennis. テニスをします。

実際に頼んだあとは、聞く前に「何についての質問かな」ともう一度注意を向けます。on Sundaysがわかれば日曜日の話、What do you do …?がわかればすることを聞かれている、と手掛かりをつなげられます。

ただし、知らない語がある場合は、ゆっくり聞いても意味がわからないことがあります。そんなときは、「What does 'sport' mean?」(sportはどういう意味ですか)のように、わからない語を指してたずねることもできます。語そのものが聞き取れない場合は、日本語で先生に助けを求めてもかまいません。

「ゆっくり言ってもらったのだから、今度は絶対に答えなければ」と考える必要はありません。どこまでわかったかを伝え、必要なところをさらに確認していくやり取りです。

質問はわかったけれど、考える時間がほしいとき

質問の意味はわかっていても、答える内容や英語がすぐ出ないことがあります。この場合、もう一度言ってもらうことより、少し待ってもらうことが必要です。

Let me think.
「少し考えさせてください。」

考え中であることを伝える短い表現です。たとえば好きな食べ物を聞かれ、カレーにするかラーメンにするか迷っているときにも使えます。

会話の例 意味
ALT: What food do you like? どんな食べ物が好きですか。
You: Let me think. 少し考えさせてください。
You: I like curry. カレーが好きです。

Let me think.のあと、難しい答えを作ろうとしすぎず、知っている短い表現を選びます。I like curry.のように一文で答えてかまいません。料理を好きになった長い理由まで、同時に伝える必要はありません。

答えそのものを知らない場合は、I don't know.(わかりません)も使えます。ただし、これは質問の内容に対する答えがわからないときの表現です。質問が聞こえなかったのに毎回I don't know.と答えると、相手には「聞こえたが答えを知らない」と受け取られることがあります。

「聞き逃した」「速くて追えない」「意味はわかるが考えたい」を分けると、相手も助け方を選びやすくなります。最初から正確に分けられなくても、やり取りの途中で頼み方を変えられます。

一つの質問を、三つの場面で練習する

練習では、What sport do you like?(どんなスポーツが好きですか)という同じ質問を使ってみましょう。質問を難しくせず、自分が困っている場面だけを変えます。

  1. 質問を聞き逃した場面として、Could you say that again, please?と言う。
  2. 速さを変えてほしい場面として、Could you speak more slowly, please?と言う。
  3. 答えるスポーツを選んでいる場面として、Let me think.と言う。
  4. それぞれの最後にI like soccer.などの返答を付ける。

一人で練習するなら、日本語の場面を書いた小さな紙を三枚用意し、一枚選んで英語の一言を言います。英語の見本を見てから言ってもよく、少し慣れたら見本を隠します。どの表現を何回言ったかだけでなく、場面から選べるかを確かめます。

相手がいるなら、質問役に「聞き返したらもう一度言う」「ゆっくりと頼まれたら速さを変える」「考えると言ったら待つ」という役割をお願いします。聞き返す練習中に急かさないことも、先に決めておくと取り組みやすくなります。

授業で使う前に、長い表現を全部暗記しようとしなくても大丈夫です。まずAgain, please.を一つ、次にLet me think.を一つ、と増やす方法があります。ノートの端に短い言葉を書き、見ることが認められている場面で使ってもかまいません。

確認問題

  1. ALTの質問の最初を聞き逃しました。もう一度言ってもらう一言を書いてください。
  2. 質問はだいたいわかりそうですが、速くて言葉を追えません。ゆっくり話してもらう一言を書いてください。
  3. What food do you like?の意味はわかりましたが、答えを考えています。少し待ってもらう一言と、好きな食べ物を答える一文を書いてください。curryを使ってもかまいません。
解答・解説を開く
  1. 解答例:Could you say that again, please? Again, please.も使えます。今回は答えを知らないのではなく、聞き直したい場面です。
  2. 解答例:Could you speak more slowly, please? More slowly, please.も使えます。速さを変えてほしいことを伝えています。
  3. 解答例:Let me think. I like curry. 質問の意味がわかったうえで、考える時間を取り、内容を答えています。食べ物は自分の答えに替えられます。

次の授業では、三つ全部を使うことを目標にせず、自分が使いやすい一言を一つ用意してみましょう。聞き返したあとの短い返答まで、セットで練習しておくと使う場面を思い描けます。

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