形容詞を置く位置の基本

形容詞は、人や物の色・大きさ・状態・性質などを説明する語です。日本語では「小さいかばん」と「かばんは小さい」の両方があるように、英語でも a small bag と The bag is small. という二つの基本位置があります。ただし、a bag small のように日本語の感覚だけで並べることはできません。この記事では、名詞を直接説明する位置と、be 動詞の後ろで主語を説明する位置を区別し、形容詞の形が単数・複数で変わらないことも確認します。

目次

基本ルール

一つ目の位置は、名詞の前です。a beautiful flower では、形容詞 beautiful が名詞 flower を直接説明します。英語では原則として「冠詞や所有格 + 形容詞 + 名詞」の順です。a new bike、my old shoes、these tall trees のように、形容詞は名詞の直前に置きます。

二つ目の位置は、be 動詞の後ろです。The flower is beautiful. では、beautiful が主語 The flower の性質を説明しています。be 動詞は主語と形容詞を結ぶ役割を持ちます。主語が複数なら The flowers are beautiful. のように be 動詞を変えますが、形容詞は同じ形です。

英語の形容詞には、名詞の複数形のような s を付けません。a small box に対し、複数でも two small boxes です。smalls boxes にはなりません。数に合わせて変化するのは名詞や動詞であり、形容詞は通常そのままだと覚えます。

作り方・使い方

名詞と一緒に「どんな〜」という一つのかたまりを作りたいときは、形容詞を名詞の前に置きます。「青いかばん」なら、中心の名詞 bag の前に blue を置き、単数なので冠詞を加えて a blue bag です。「三冊の難しい本」なら three difficult books となります。数詞、形容詞、名詞の順に並びます。

主語について「〜はどんな状態だ」と文で伝えたいときは、主語 + be動詞 + 形容詞 を使います。「そのかばんは青い」は The bag is blue.、「その本は難しい」は The book is difficult. です。形容詞だけを動詞の位置に置いて The bag blue. とすることはできません。文を完成させる be 動詞が必要です。

二つの形は書き換えられることがあります。This is a useful book. は「これは役立つ本です」、This book is useful. は「この本は役立ちます」です。説明の中心が少し違いますが、useful が book の性質を表す点は同じです。書き換えるときは、冠詞と名詞を主語側に移し、主語に合う be 動詞を選びます。

look、feel、become など、状態や変化を表す一部の動詞の後ろにも形容詞を置けます。You look tired. は「あなたは疲れているように見えます」、The soup smells good. は「そのスープはよいにおいがします」です。まずは be 動詞の後ろを基本として覚え、その後で似た働きの動詞へ広げると理解しやすくなります。

例文

We saw a beautiful rainbow. は「私たちは美しい虹を見ました」です。beautiful は目的語の名詞 rainbow を直接説明するため、その前に置かれています。a は名詞の前ですが、語順は a + beautiful + rainbow です。

The rainbow was bright. は「その虹は鮮やかでした」です。bright は主語の状態を説明し、過去形の was の後ろにあります。虹が複数なら The rainbows were bright. となり、bright は変化しません。

She has two cute dogs. は「彼女はかわいい犬を二匹飼っています」です。犬が二匹なので dogs は複数形ですが、形容詞は cute のままです。two cutes dogs や two dogs cute にはしません。形容詞が名詞の前で一度だけ使われ、二匹の両方を説明します。

The classroom is clean and quiet. は「その教室は清潔で静かです」です。二つの形容詞 clean と quiet が and で結ばれ、どちらも is の後ろで主語を説明しています。a clean and quiet classroom とすれば、二つとも名詞の前に置く形へ変えられます。

よくある間違い

誤りの I have a bag small. は、名詞を直接説明する形容詞を名詞の後ろに置いています。正しくは I have a small bag. です。「小さいかばん」という名詞のかたまりなので、small は bag の前です。「私のかばんは小さい」なら My bag is small. と文の形を変えます。

The cat cute. も誤りです。cute は動詞ではないため、これだけでは「その猫はかわいい」という文を完成できません。正しくは The cat is cute. です。名詞の前なら a cute cat とできますが、主語の後ろでは be 動詞を忘れないようにします。

They are tall boys. と The boys are tall. はどちらも正しいですが、The boys are talls. は誤りです。主語が複数でも、形容詞に複数の s は付きません。are と boys が複数に対応し、tall は形を保ちます。

確認問題

  1. She bought a dress red. を「彼女は赤いドレスを買いました」という正しい語順に直してください。
  2. 「その山々は美しいです」を、beautiful を be 動詞の後ろに置いて英語にしてください。
  3. We saw three whites birds. の誤りを直し、なぜ形容詞に s を付けないか説明してください。

解答

  1. She bought a red dress. です。名詞 dress を直接説明する red は、その名詞の前に置きます。
  2. The mountains are beautiful. です。主語が複数なので are を使いますが、形容詞 beautiful の形は変えません。
  3. We saw three white birds. です。複数を示す s は名詞 birds に付き、英語の形容詞 white は修飾する名詞の数によって変化しません。

まとめ

形容詞の基本位置は、名詞を直接説明する「形容詞 + 名詞」と、主語の性質を述べる「主語 + be動詞 + 形容詞」の二つです。a bright room と The room is bright. を組で覚えましょう。形容詞は、名詞が複数でも通常は形を変えません。どの名詞を説明しているか、名詞のかたまりを作るのか文で状態を述べるのかを判断すれば、正しい位置を選べます。短い英文を作るときも、まず名詞と形容詞に印を付け、二つの基本位置のどちらかを確認する習慣を付けましょう。復習では、一つの形容詞を二つの型で使います。a quiet room を作ったら The room is quiet.、two heavy bags を作ったら The bags are heavy. と書き換えます。このとき、名詞の前では冠詞や数詞が必要か、文では主語に合う be 動詞を選んだかを確認します。さらに、複数形の s が形容詞ではなく名詞に付いているかを見直します。誤文を直すときは、まず説明される名詞を探し、その名詞と形容詞を近づけるか、間に適切な be 動詞を置きます。a hungry dog、The dog is hungry. のような身近な組を毎日三つ作れば、位置を日本語訳だけに頼らず判断できるようになります。読み返す際は、形容詞だけで文を終えていないか、形容詞を名詞の後ろへ直接置いていないかも確認しましょう。

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