「京都へ行ったことがある」「流れ星を見たことがありますか」のように、過去から今までの経験を話すとき、英語では現在完了を使えます。基本形は have / has + 過去分詞 です。いつ起きたかより、「今までの人生や期間の中で経験があるか」に注目します。ever、never、once、twice の位置、have been to と have gone to の違い、終了した過去時点を示す単純過去との使い分けを順に整理します。
基本ルール
経験の現在完了は、主語 + have / has + 過去分詞 で「今までに〜したことがある」と表します。I have visited Kyoto. は「私は京都を訪れたことがあります」です。主語が he、she、単数名詞なら has を使い、Aya has visited Kyoto. とします。
過去分詞は動詞によって形が違います。規則動詞は visit—visited のように過去形と同じことが多く、不規則動詞は see—seen、go—gone、eat—eaten のように覚える必要があります。現在完了では、have saw ではなく have seen のように過去分詞を使います。
経験用法は、過去の出来事を現在までの期間と結び付けます。そのため、yesterday、last year、two days ago のように終了した過去時点をはっきり示す語とは基本的に一緒に使いません。「去年、京都を訪れた」なら現在完了ではなく I visited Kyoto last year. と単純過去にします。
作り方・使い方
疑問文で「今までに一度でも」と尋ねるときは ever をよく使います。形は Have / Has + 主語 + ever + 過去分詞 ...? です。Have you ever seen a shooting star? は「流れ星を見たことがありますか」です。ever は通常、過去分詞の前に置きます。
「一度も〜したことがない」は never を使い、I have never seen a shooting star. とします。never 自体に否定の意味があるため、基本的に not と重ねて have not never とはしません。have never + 過去分詞 を一つの形として覚えます。
経験した回数は、once が一回、twice が二回、three times が三回です。通常、文末に置いて Aya has been to Canada twice. とします。「何回」と尋ねるなら How many times have you visited Kyoto? のように、疑問詞の後ろを現在完了の疑問文の語順にします。
have been to は、ある場所へ行き、戻ってきた経験を表します。Aya has been to Canada twice. なら、アヤはカナダを二度訪れ、今はその場所にいるとは限りません。have gone to は、行った結果として今ここにいないことを表します。Ken has gone to the library. は「ケンは図書館へ行って、今ここにはいません」です。
経験を答えるときは、現在完了で有無を述べた後、具体的な時を単純過去で追加できます。I have been to Kyoto once. I went there last spring. は「京都へ一度行ったことがあります。去年の春に行きました」です。経験と具体的な過去時点を別の文に分けると、時制の役割が明確です。
例文
Have you ever seen a shooting star? は「流れ星を見たことがありますか」です。現在までの経験を ever で尋ね、see の過去分詞 seen を使っています。
Aya has been to Canada twice. は「アヤはカナダへ二回行ったことがあります」です。主語が一人なので has、訪問して戻った経験なので been to、回数は文末の twice です。
Ken has gone to the library. は「ケンは図書館へ行って、今ここにはいません」です。訪問経験を数える文ではなく、行った結果が今に残る gone to の文です。been to との意味差に注意します。
We have never eaten Indian food. は「私たちはインド料理を一度も食べたことがありません」です。never が否定を表し、eat の過去分詞 eaten が続きます。
よくある間違い
誤りの I have visited Kyoto last year. は、現在完了と終了した過去時点 last year を一緒に使っています。正しくは I visited Kyoto last year. です。訪れた時点を昨年と特定するので、単純過去を使います。
Have you ever saw a shooting star? は、have の後ろに過去形を置いた誤りです。正しくは Have you ever seen a shooting star? です。現在完了では過去分詞 seen が必要です。
I have not never been to Canada. は否定が重なっています。I have never been to Canada. とし、「カナダへ一度も行ったことがありません」と表します。never があるので not は不要です。
確認問題
- 「あなたは今までに富士山を見たことがありますか」を、
everとseenを使って英語にしてください。 She has never ate sushi.を、正しい過去分詞を使う文へ直してください。- 「ユキは北海道へ三回行ったことがあります」と、「ユキは北海道へ行って今ここにいません」を、
been toとgone toで書き分けてください。
解答
Have you ever seen Mt. Fuji?です。経験を尋ねる現在完了の疑問文で、everを過去分詞の前に置きます。She has never eaten sushi.です。eatの過去分詞はeatenで、neverにより一度もない経験を表します。Yuki has been to Hokkaido three times.とYuki has gone to Hokkaido.です。前者は訪問して戻った経験、後者は行った結果として今ここにいないことを示します。
まとめ
経験の現在完了は have / has + 過去分詞 で、過去から今までにしたことがあるかを表します。疑問文の ever、一度もないことを示す never、回数の once、twice がよく使われます。have been to は訪れて戻った経験、have gone to は行って今ここにいない結果です。終了した時点を示す last year などがある場合は単純過去を選びましょう。練習では「経験の有無」と「その一回がいつか」を二段階で答えます。Have you ever visited Nara? に対して Yes, I have. I visited it last year. とすれば、現在完了で今までの経験を答え、単純過去で具体的な時を説明できます。最後に ever・never が過去分詞の前、回数が文末にあるか、過去分詞が正しい形かを点検しましょう。
