another other the otherの違い

another、other、the other は、どれも「別の」「ほかの」に関係しますが、想定している数と範囲が異なります。目の前のクッキーをもう一枚ほしいなら another cookie、ほかの複数のクッキーなら other cookies、二枚のうち残った一枚なら the other cookie です。日本語訳だけで選ぶと迷いやすいため、この記事では「全部でいくつあるか」「残りが特定できるか」「後ろの名詞が単数か複数か」という三つの観点から使い分けます。

目次

基本ルール

another は、基本的に数えられる単数名詞の前に置き、不特定の「もう一つ」「別の一つ」を表します。語の成り立ちは an + other と考えられ、another book、another idea のように使います。どの一つかはまだ特定されていません。今あるものに一つ追加する場合にも、気に入らないものを別の一つに替える場合にも使えます。

other は、不特定の「ほかの」を表し、一般に複数名詞や数えられない名詞の前に置きます。other students は「ほかの生徒たち」、other information は「ほかの情報」です。単数の数えられる名詞を直接続けて other student とするのは通常できず、特定されているなら the other student、不特定なら another student とします。

the other は、範囲が決まっていて、残りがどれか特定できるときに使います。特に二つのうち一つを先に示し、残りの一つを述べる形が基本です。I have two pens. One is blue, and the other is red. なら、二本のうち青でない残りの一本は自動的に決まります。the が「どれか特定できる」ことを示しています。

作り方・使い方

最初に、話題の範囲を数えます。「もう一つ追加したい」「別のどれか一つ」なら another + 単数名詞 です。Let's try another way. は、いくつかあり得る方法の中から別の一つを試す意味です。全体の個数は二つに限りません。

不特定のほかの複数をまとめるなら other + 複数名詞 を使います。Some students walk to school. Other students take the bus. は「歩く生徒もいれば、ほかの生徒はバスに乗る」です。二つに限定された一方ではなく、ある集団とは別の複数の人を指しています。数えられない名詞なら We need other information. のように名詞の形は変わりません。

二つのうち残りの一つ、または決まった範囲の残りを指すなら the other を使います。後ろの名詞が明らかなときは名詞を省いて、one ... the other の組み合わせにできます。三つ以上の決まった集合で「残りの全部」を言う場合は the others が使われます。たとえば五人のうち二人を先に述べ、残り三人なら the others です。

others は代名詞で、「ほかの人々・物々」を表します。後ろに名詞を置きません。Some people agreed, but others did not. は「賛成した人もいたが、ほかの人はしなかった」です。other people と others は似ていますが、others people とは言えません。この記事の中心三語と一緒に、この形も整理しておくと文を読みやすくなります。

例文

This chair is wet, so please use another chair. は「この椅子はぬれているので、別の椅子を使ってください」です。どの椅子でもよく、不特定の一脚を選ぶため another です。the other chair なら、候補が二脚などに限定され、残った特定の椅子を指すことになります。

I have two sisters; one is in Tokyo, and the other is in Osaka. は「私には姉妹が二人いて、一人は東京に、もう一人は大阪にいます」です。二人と範囲が示され、一人を先に述べたので、残りは一人に決まります。そのため another ではなく the other です。

Do you have any other questions? は「ほかに質問はありますか」です。質問を複数あり得るものとして尋ねるため、other questions とします。Can I ask another question? なら「もう一つ質問してもよいですか」で、一問を追加するため another です。

There are three cups. One is mine, and the others are yours. は「カップが三つあり、一つは私の物で、残りはあなたの物です」です。残りは二つなので、単数の the other ではなく複数の代名詞 the others を使います。全体数を確認することが形の選択につながります。

よくある間違い

誤りの Can I have other cookie? は、不特定の単数名詞 cookie の前に other だけを置いています。正しくは Can I have another cookie? です。「もう一枚」という一つの追加なので another が合います。複数なら Can I have other cookies? という形は文法上可能ですが、求める枚数や状況の意味が変わります。

I have two bags. One is black, and another is white. は意味は通じることがありますが、二つだけと明示した基本問題では the other が適切です。正しくは One is black, and the other is white. です。残りが特定できるため、the を落としません。

Other are waiting outside. も誤りです。other を形容詞として使うなら Other people are waiting outside. のように名詞が必要です。名詞を省くなら複数の代名詞 Others are waiting outside. とします。other と others の語尾の違いにも注意しましょう。

確認問題

  1. 「このペンは書けません。別のペンをください」を、another を使って英語にしてください。
  2. I have two keys. One is for the front door, and ___ is for the back door. の空所に適切な語を入れてください。
  3. Some children played soccer, and other played tennis. の誤りを、名詞を繰り返さない形で直してください。

解答

  1. This pen does not work. Please give me another pen. です。不特定の別の一本を求めるため、単数名詞の前に another を置きます。
  2. the other が正解です。鍵は全部で二本で、一方を述べた後の残りの一本は特定できるためです。
  3. Some children played soccer, and others played tennis. です。後半では「ほかの子どもたち」を名詞なしで表すので、代名詞の複数形 others を使います。

まとめ

another は不特定のもう一つと単数名詞、other は不特定のほかの複数名詞や数えられない名詞、the other は範囲が決まった残りの一つに使います。三つ以上の決まった集合の残りが複数なら the others、不特定のほかの人々を名詞なしで言うなら others です。日本語訳を暗記するだけでなく、全体数・特定できるか・名詞の単複を順に確認しましょう。二つだけと明示されたら one ... the other、数を限定せず一つ追加するなら another、不特定の複数なら other + 複数名詞 と、短い判断表にして復習すると定着します。

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