「主語を見てね」「動詞を確かめよう」と言われても、どの単語を見るのかわからないことがあります。意味は何となく読めるのに、英文のどこに印を付ければいいか迷うかもしれません。
主語は「誰・何について話すか」、動詞は、その人や物の行動・状態などを表す中心の語です。I play tennis.なら、Iが主語、playが動詞です。単語を全部同じように眺めるより、まずこの二つを探すと文の骨組みが見えてきます。
ここでは短い現在形の肯定文を使います。主語には角括弧、動詞には太字を付けて練習しましょう。ノートなら、主語を丸で囲み、動詞に一本線を引く方法でもかまいません。
最初は「誰が、どうする」で見つける
次の英文を読んでみてください。
[I] play tennis. ― 私はテニスをします。
誰がテニスをするのでしょうか。答えはI「私」です。だからIが主語です。何をするのでしょうか。「テニスをする」の動作を表す語はplayで、これが動詞です。二つに印を付けると、[I] playという骨組みが取り出せます。
この記事では完成した印を、[I] play tennis.のように表します。tennisは「何をするのか」を具体的に伝える部分です。大事な情報ですが、この文の主語や動詞ではありません。
もう一つ見てみましょう。[My brother] reads books. ― 私の兄は本を読みます。「誰が読むか」と聞くと、「私の兄」です。主語はMyだけでもbrotherだけでもなく、My brotherのまとまりです。動詞はreads「読む」なので、印を付けると次のようになります。
[My brother] reads books.
主語は一語とは限りません。日本語の意味を考えながら、「誰についてのまとまりか」を最後まで囲むのがコツです。myは「私の」で、brotherを説明しています。Myを「私」と読み替えて主語にしてしまわないようにしましょう。
be動詞の文にも、中心の動詞がある
動詞を「走る・食べるのような動作の語」だけだと思うと、I am happy.で手が止まります。happy「うれしい」は様子を表す語ですが、この文の動詞ではありません。
[I] am happy. ― 私はうれしいです。この文では、Iが主語で、amが動詞です。amはbe動詞の一つで、Iがどんな様子かをhappyにつなげて伝えています。
- [I] am happy. ― 私はうれしいです。
- [Yui] is a student. ― ユイは生徒です。
- [My friends] are at school. ― 私の友達は学校にいます。
二つ目はYuiがどんな人か、三つ目はMy friendsがどこにいるかを表しています。be動詞の後ろにあるa studentやat schoolも意味には欠かせませんが、主語と動詞の印を付けるなら、まずYuiとis、My friendsとareを選びます。
一般動詞にも、体の動きを表さないものがあります。[I] like music. ― 私は音楽が好きです。ここでlikeは「好きだ」という動詞です。[I] like music.と印を付けます。「好き」という気持ちだから動詞ではない、と判断することはできません。
動詞かどうか迷う語は、教科書の例文や辞書で確かめてよいのです。今は、play・read・likeなどの一般動詞と、am・is・areというbe動詞のどちらも文の動詞になると覚えておきましょう。
長めの主語と、場所・時間を分ける
文が少し長くなっても、同じ順番で見つけられます。
My sister and I play tennis after school. ― 私の姉と私は放課後にテニスをします。
まず「誰がするか」を考えます。「姉」だけでも「私」だけでもなく、「姉と私」です。My sister and Iを一つの主語のまとまりとして囲みます。次に動作を表すplayに印を付けます。
[My sister and I] play tennis after school.
after schoolは「放課後に」で、いつするのかを足しています。主語や動詞を見つけるときに、after schoolまで主語に含める必要はありません。ただし、訳すときに消してよい情報という意味でもありません。骨組みを先に見つけ、残りの情報を後からつなげるのです。
文の最初に時間が置かれることもあります。On Sunday, my brother plays soccer. ― 日曜日に、私の兄はサッカーをします。この文の最初のOn Sundayは「日曜日に」です。「日曜日がサッカーをする」わけではありません。主語はmy brother、動詞はplaysです。
On Sunday, [my brother] plays soccer.
「最初の単語が必ず主語」という決め方はしないようにしましょう。この記事の文は主語の後ろに動詞が来る基本的な肯定文ですが、時間や場所の説明が前に置かれる場合もあります。
物が主語になる例も確認します。This bag is new. ― このかばんは新しいです。印を付けると、[This bag] is new.です。「誰」だけでなく「何についての文か」と聞くことで、物についての文でも主語を見つけられます。
印を付けた後は、意味に戻って点検する
実際に紙に書くなら、次の四つの手順を試してください。
- 一文を最後まで読み、何について話しているかを大まかにつかむ。
- 「誰・何が」に当たる主語全体を囲む。
- 行動や状態を表す中心の動詞に線を引く。be動詞も候補に入れる。
- 囲んだ主語と動詞をつなぎ、意味が合うか確かめる。
例として、次の文を使います。
My friends read books at home. ― 私の友達は家で本を読みます。
主語はMy friends、動詞はreadです。[My friends] readとつなぐと「私の友達は読む」という骨組みになります。その後でbooks「本を」、at home「家で」をつなげます。
booksを主語にすると「本が読む」になって、この文の意味と合いません。at homeを動詞にすると、「家で」という場所しか示せず、何をするのかが抜けてしまいます。印だけを正解と比べるのでなく、印を付けた部分がどんな内容なのかも確認しましょう。
また、「主語」と「名詞」は同じ言葉ではありません。主語は文の中での役割、名詞は単語の種類です。My friends read books. にはfriendsとbooksという名詞がありますが、主語はMy friendsのほうです。名詞を見つけたからといって、すべて主語になるわけではありません。
この練習は、短い肯定文の骨組みをつかむためのものです。疑問文やcanを使う文などでは、語の並びや動詞を含むまとまりが変わります。今の方法を無理にすべての英文へ当てはめず、まず今回の文で「主語全体と中心の動詞」を見つけてみてください。
確認問題
各文の主語を角括弧で囲み、動詞を書き出しましょう。
- My sister likes music. ― 私の姉は音楽が好きです。
- This book is interesting. ― この本はおもしろいです。
- On Monday, Ken and Yui play tennis. ― 月曜日に、ケンとユイはテニスをします。
解答・解説を開く
- [My sister] likes music./動詞:likes。My sister全体が「誰が」に当たります。musicは好きなものを表す部分です。
- [This book] is interesting./動詞:is。This bookが「何について」のまとまりです。interesting「おもしろい」は様子を表す形容詞で、この文の動詞はisです。
- On Monday, [Ken and Yui] play tennis./動詞:play。On Mondayは時間の説明です。二人を合わせたKen and Yui全体が主語になります。
次に教科書を開いたら、習った短い肯定文を一つ選び、主語と動詞だけに印を付けてみましょう。文全体の意味に戻って確認するところまでが、一回の練習です。
