英語で二つを比べて「より大きい」「より便利だ」と言うときは、形容詞を比較級にします。短い語には -er を付けることが多く、長い語では前に more を置くことが多いのですが、音節数やつづりによって形が変わります。また、比較級を作るだけでなく、than の後ろに何と比べるかを正しく置く必要があります。この記事では、形の選び方と比較対象のそろえ方を順に整理します。
基本ルール
比較級は二つの違いを表す
比較級は、二つの人や物を同じ観点で比べ、一方の程度がもう一方より高いことを表します。基本の語順は A is + 比較級 + than B です。This river is longer than that one. は「この川はあの川より長いです」で、長さという同じ観点で二つの川を比べています。
短い形容詞の多くは-erを付ける
一音節の形容詞の多くは、語尾に -er を付けます。tall → taller、small → smaller、fast → faster などです。My brother is taller than I am. のように使います。すでに -er が比較の意味を持つため、前に more を重ねません。
長い形容詞の多くはmoreを前に置く
三音節以上の形容詞の多くは、形を変えず前に more を置きます。beautiful → more beautiful、important → more important、expensive → more expensive です。This plan is more practical than the old one. のように、more + 原級 を一まとまりとして使います。
二音節の語や例外は辞書で確かめる
二音節の形容詞には、happy → happier、simple → simpler のように -er を使う語も、more useful、more careful のように more を使う語もあります。両方が見られる語もあるため、「二音節なら必ず一方」と決められません。不規則な good → better なども含め、迷う場合は辞書の比較変化を確認します。
作り方・使い方
まず原級と音節数を見る
比べたい性質を表す原級を決めます。「高い」なら tall、「便利な」なら useful です。一音節ならまず -er、三音節以上ならまず more を候補にします。二音節や覚えていない語は例文や辞書で確認し、推測だけで二つの形を混ぜないようにします。
語末eなら-rだけを付ける
large や wide はすでに e で終わるため、-r だけを加えて larger、wider とします。largeer とは書きません。My new desk is wider than my old one. なら、新旧の机の幅を比べています。
短母音字と子音字で終わる語は子音字を重ねる
big のように、一音節で短い母音字と一つの子音字で終わる語では、最後の子音字を重ねて bigger とすることが多くあります。hot → hotter、thin → thinner も同じ型です。一方、new → newer のように重ねない語もあるため、音とつづりの条件を例ごとに確認します。
子音字+yならyをiに変える
happy、easy、busy のように子音字 + y で終わる語は、y を i に変えて -er を付けます。happier、easier、busier です。母音字 + y の gray などは通常 grayer とします。
thanの後ろに同じ種類の比較対象を置く
This science book is more useful than that one. では、本と本を比べています。that one の one は前に出た単数名詞 book の繰り返しを避ける語です。My desk is wider than Ken. とすると机と人を比べる不自然な関係になるので、Ken's desk や Ken's を置きます。
例文
My new desk is wider than my old one.(私の新しい机は古い机より幅が広いです。)wide は語末の e に -r を加えます。
This box is bigger than that one.(この箱はあの箱より大きいです。)big の最後の g を重ねて bigger にします。
Today is hotter than yesterday.(今日は昨日より暑いです。)二つの日の気温を比べ、hot を hotter にしています。
This question is easier than the last one.(この問題は前の問題より簡単です。)easy の y を i に変えて easier とします。
This science book is more useful for my homework than that one.(この理科の本はあの本より宿題に役立ちます。)二音節の useful には more を使います。
The blue bag is more expensive than the black bag.(青いかばんは黒いかばんより高価です。)長い形容詞 expensive の前に more を置いています。
よくある間違い
moreと-erを重ねる
This river is more longer than that one. は誤りです。正しくは This river is longer than that one.(この川はあの川より長いです。)です。longer だけで比較級なので、more を加えません。
長い語へ機械的に-erを付ける
This camera is expensiver than mine. は誤りで、This camera is more expensive than mine.(このカメラは私のものより高価です。)が正しい文です。expensive は通常、前に more を置いて比較級を作ります。
つづりの変化を忘れる
My room is biger than yours. は誤りです。My room is bigger than yours.(私の部屋はあなたの部屋より大きいです。)と、最後の g を重ねます。happyer も誤りで、正しくは happier です。
比較する種類をそろえない
My bicycle is faster than Taro. は、太郎本人より自転車が速いという特殊な意図なら文法上可能ですが、「太郎の自転車より」と言いたい文としては不適切です。My bicycle is faster than Taro's. とし、自転車どうしを比べます。
確認問題
-er、more、つづりの変化、比較対象を順に確認してください。
largeを比較級にし、「この部屋はあの部屋より広い」を英語にしてください。This puzzle is difficulter than that one.を正しい文に直してください。My bag is heavyer than yours.のつづりを直してください。
解答
一つの比較級に二つの印を重ねず、語末の規則も確認します。
This room is larger than that one.です。largeは語末がeなので-rだけを付けます。This puzzle is more difficult than that one.です。三音節のdifficultは通常moreを前に置きます。My bag is heavier than yours.です。子音字 +yなので、yをiに変えて-erを付けます。
まとめ
二つを比べる比較級では、一音節の形容詞の多くに -er を付け、三音節以上の形容詞の多くでは more + 原級 を使います。二音節の語には両方の型や例外があるため辞書で確認します。語末が e なら -r、big などは子音字を重ね、子音字 + y は y を i に変えます。than の後ろには同じ種類・同じ観点で比べられる対象を置き、more longer のように比較の印を重ねないようにしましょう。
