英作文は何から書く?伝えたいことを短い1文にする練習

「日本語なら言えるのに、英語にしようとすると最初の単語が出てこない」。そんなときは、頭の中の長い日本語を、そのまま一文の英語に移そうとしていないか確かめてみましょう。

最初に目指すのは、知っている単語を使って、一つのことが相手に伝わる文を書くことです。「私は音楽が好きで、放課後は友達といろいろな曲を聞きます」なら、まず「私は音楽が好きです」まで短くできます。短くするのは、考えを捨てることではありません。伝えたい中心を先に形にするためです。

この記事では、伝えたい内容を選ぶところから、見本を使って一文を完成させるところまで練習します。辞書を開く前にできることを、一緒に確かめていきましょう。

目次

最初に「誰の、どんなこと」を伝えるか決める

紙の端に、伝えたいことを日本語で一つ書いてみてください。長くなっても、この段階では大丈夫です。次に、文の中心になる「誰」と「どうする・どんな状態」を取り出します。

たとえば「私は毎週日曜日に兄と近所の公園でサッカーをしています」なら、「誰」は「私」、「どうする」は「サッカーをする」です。時間・一緒にする人・場所は、あとから加える候補として脇に置きます。

最初に考えた内容 先に書く短い内容 英文の例
私は犬が好きで、寝る前に犬の写真を見る 私は犬が好き I like dogs.
私は学校のチームでバスケットボールをしている 私はバスケットボールをする I play basketball.
私は朝、早起きができたので今日はうれしい 私はうれしい I am happy.

短くした文には、元の日本語のすべては入っていません。自由な英作文では、まずこのように中心だけを伝える書き方ができます。一方、「次の日本語を英語にしなさい」という課題では、指定された内容を勝手に省けません。自分の内容を選ぶ作文なのか、決められた内容を訳す問題なのかを、先に確認してください。

「特別な趣味が思いつかない」というときは、今日の持ち物や好きな食べ物でも十分です。I have a notebook. は「私はノートを持っています」、I like rice. は「私はご飯が好きです」。身近で、意味を確かめられる内容から始められます。

知っている文の型に、内容を入れてみる

短い内容が決まったら、教科書で見た文の形を探します。「型」とは、単語を入れ替えて使える文のまとまりのことです。まずは次の四つを比べましょう。

伝えたいこと 文の型と例 日本語
好きなもの I like music. 私は音楽が好きです。
ふだんすること I play tennis. 私はテニスをします。
持っているもの I have a bag. 私はかばんを持っています。
気持ちや状態 I am happy. 私はうれしいです。

like、play、haveは、それぞれ「好きだ」「する」「持っている」を表す動詞です。I like music. では、likeが文に必要な動詞になっています。日本語の最後に「です」があるからといって、amを足す必要はありません。

誤り:I am like music.
正しい:I like music.(私は音楽が好きです。)

一方、happyは「うれしい」という状態を表す語なので、I happy. だけではこの文は完成しません。I am happy. とします。日本語の語尾より、見本の英文でどんな語を組み合わせているかを確かめましょう。

文を借りるときは、単語一つだけを見て機械的に入れ替えないことも大切です。I have a book. のbookをbooksに替えるなら、a booksにはしません。aは数えられるもの一つを示す形なので、複数ならI have books. です。迷ったら、使いたい単語を含む教科書の例文を探すと、前後も確かめられます。

一文を作ってから、必要な情報を一つ足す

「私は日曜日にテニスをします」を書いてみましょう。最初からすべての単語を探さず、次の順に進めます。

  1. 中心を「私はテニスをする」にする。
  2. 「私は」はI、「テニスをする」はplay tennisと確かめる。
  3. I play tennis. を書く。
  4. 日曜日に、を表すon Sundaysを加える。
  5. I play tennis on Sundays. と読み直す。

完成した文は「私は日曜日にテニスをします」。on Sundaysは、日曜日にする習慣を表す言い方です。「昨日した」こととは違うので、自分が伝えたい時の内容にも注意します。昨日のことなのに現在形の見本をそのまま使い続けないようにしましょう。

情報を足すのは、一文だけでも意味が確かめられてからで大丈夫です。場所や理由まで一度に増やす必要はありません。I like music. の次にI like pop music.(私はポップミュージックが好きです)と、内容を具体的にする方法もあります。

知らない語が必要になったら、日本語を少し言い換えられないか考えます。「私は卓球が好きで、練習を続けて腕を磨いています」が難しければ、「私は卓球が好きです」としてI like table tennis. と書くこともできます。ただし、本当は好きではないのに、簡単だからという理由で「好き」と書く必要はありません。表現しやすさと、自分が伝えたい内容の両方を確かめてください。

見直しは「意味→文の形→文字」の順にする

一文できたら、まず日本語で意味を言ってみます。I like dogs. と書いたなら、「私は犬が好きです」と読めるかを確かめます。「犬を飼っています」と伝えたかった場合、この文では内容が違うので、I have a dog. などに直します。正しい英文でも、言いたかったことと違えば調整が必要です。

次に、「誰」があるか、見本と同じように動詞が置かれているかを見ます。I play tennis. なら、Iとplayを指で示せます。余分なamがないか、必要なamが抜けていないかも、例文と比べてください。

最後に、文の初めとIが大文字か、単語のつづりやピリオドはよいかを見ます。意味と文字を同時に全部直そうとすると、確かめる場所が多くなります。順番を決めると、今どこを見ているかがはっきりします。

見本を使った文には、入れ替えた語にだけ小さく印を付けてもよいでしょう。「見本のtennisをsoccerに替えた」とわかれば、次の作文でも同じ型を使えます。できあがった一文を読んで、相手がどんな内容を受け取るか考えるところまでが、今回の練習です。

確認問題

  1. 自分の作文として「私は音楽が大好きで、放課後は友達と音楽を聞きます」を短くしたいとします。中心を「私は音楽が好きです」にして、一文を書いてください。musicを使えます。
  2. 「私はうれしいです」と書きたいとき、I happy. を正しい一文に直してください。
  3. 「私は日曜日にサッカーをします」を、I play soccer. の文の最後にon Sundaysを加えて書いてください。
解答・解説を開く
  1. 解答例:I like music. likeが「好きだ」を表します。今回は自由な作文の内容を短くする練習なので、放課後や友達の情報を省いた一文を作っています。
  2. I am happy. happyの前にamを置きます。Iは大文字、文末はピリオドです。
  3. I play soccer on Sundays. 誰が何をするかを先に書き、習慣を表すon Sundaysを文の最後に加えています。

今日は、知っている型を一つ選び、自分のことを一文書いてみましょう。長く書けたかより、「この一文で何が伝わるか」を自分で説明できるか確かめてみてください。

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